2008年10月28日更新
電源開発若松総合事業所は、1963年運転開始の若松火力発電所を前身とする研究・実験・研修施設。若松総合事業所、若松研究所、若松火力センターからなる。燃料電池用石炭ガス製造技術の研究と先行実験を行うほか、研修施設に火力発電所の中央制御室の模擬操縦装置があり、運転員の実務訓練などを行う。
電源開発は石炭ガス化燃料電池複合発電の実現を最終目標に掲げ、若松総合事業所で試験設備を運転中だ。期間は2002年2月より約5年間。事業費は約250億円。試験設備は石炭ガス化設備、ガス精製設備、燃料電池発電設備、ガスタービン発電設備、蒸気タービン発電設備などで構成する。
原燃料を三段重ねで利用することから「複合発電」という。すなわち、①石炭をガス化して得られる水素と一酸化炭素を燃料電池に供給して直接発電を行うと同時に、②ガスタービンにも石炭ガスを供給して発電を行い、③さらにそれらの廃熱を回収して蒸気タービン発電を行う。
現在の最新鋭石炭火力発電の発電効率は約42%。石炭ガス化燃料電池複合発電では発電効率約60%が可能という。二酸化炭素排出量は既存の石炭火力発電所との比較で約30%低減できる。
試験設備の運転は2006年度で終わる。電源開発は次の段階として2012年までに石炭ガス化燃料電池複合発電による新発電所を建設するのではないかとうわさされているが、検討段階であって建設決定の事実ないと否定した。
若松総合事業所は発電所といっても試験設備であり、出力8000kWは風力発電のエヌエスウインドパワーひびきと大差ない。しかしだからといって電力を無駄にするのは惜しい。電源開発とカゴメは2005年に新会社「響灘菜園」を設立した。
敷地内に大規模ハイテク温室を建設して、カゴメブランドの「こくみトマト」「デリカトマト」などの生鮮トマトを栽培する。温室面積約8.5ヘクタール。年間出荷量約2500トン。温室へは試験設備から電力を供給する。夜はビニールハウスが橙色に輝いて幻想的な雰囲気だ。
2006年11月8日作成
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Wakamatu Laboratory of Electric Power Development Co., Ltd. (J-Power)