2008年11月1日更新
三菱化学黒崎事業所 本事務所
衛星写真
三菱化学黒崎事業所は、1935年に日本タール工業黒崎工場としてコークスの生産を始めた。日本タール工業は三菱鉱業(現在の三菱マテリアル)と旭硝子の折半出資により1934年に設立した会社で、三菱化学の始祖にあたる。黒崎事業所は同社の最初の工場であり、いまも40製品グループ、約1600種類を生産する主力工場だ。
黒崎事業所は総合化学工場であり、製造品目の新陳代謝は絶え間ない。1997年にコークス、1998年に染料、1999年にテレフタル酸とジメチルテレフタレートの製造を中止した。一方、1997年にカラーレジスト、1998年に医薬原体、2000年に新法ポリカーボネート樹脂、2002年にビスフェノールAの製造を開始した。
近年の黒崎事業所は新日鐵と同じく遊休地が目立ち、構内の工業団地化を進める。1997年に三菱化学と旭硝子が折半出資で設立したアドバンスト・カラーテックは、液晶ディスプレイ用カラーフィルター業界で第3位。2002年に大日本印刷がそれぞれから40%の株式を取得し、2005年にはこれに飽き足らず自社工場を建設した。
黒崎事業所には研究開発部門もあり、合成繊維原料、工業用プラスチック、情報電子材料、医薬、農薬、機能色材、無機機能材などの機能化学品を中心とした研究開発を行っている。関連会社の三菱化学安全科学研究所は安定性試験(毒性試験)の施設などを持つ。
事業所が立地する黒崎地区は三菱化学の企業城下町だ。同社はJR鹿児島線南側に広がる市街地にも社宅や病院など多数の施設を有し、黒崎の大地主となっている。近年は従業員の激減を受けてこちらも遊休地が目立ち、土地の有効活用による地域貢献が期待されている。
三菱化学は1989年に曲里の社宅跡地に北九州プリンスホテルを建設して遊休地の再開発に乗り出したものの、以降は動きがない。2004年にイオンを誘致する計画を明らかにしたが、競合する新日鐵の計画に敗れた。社宅跡地の開発は新日鐵に一日の長があり、ありきたりな開発では競り負けるのが悩みだ。
2006年7月8日作成
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Mitsubishi Chemical Corporation Kurosaki Area