2006年05月13日更新
写真提供 網屋横筋
エヌエスウインドパワーひびきは、同名の会社が保有する風力発電施設。響灘風力発電所。出資者は新日鐵が51%、日本風力開発と酉島製作所が19.9%、三井物産が10%。開設当初は西日本最大の規模だった。
発電施設は高さ65mの柱に、長さ35mの羽根を三枚取り付けたドイツ製の風車10基からなる。風車の間隔は250mで、響灘埋立地の北岸に並んで響灘(玄界灘)の風を受ける。
1基当たり1500キロワットの定格出力を持ち、設備稼働率が26.6%と仮定して年間3500万キロワットを発電。約1万世帯の電力消費を賄える。ここで発電した電力はダムの水力発電などと同じく全量を九州電力へ売電する。
ひびきの設備稼働率を考慮した実際の出力は新小倉発電所の1/500程度。その上、発電は風任せだから安定しない。出力あたりの投資額は石炭火力発電所のシグマパワー山口・宇部発電所(出力100万kW、1000億円、中止)と比較すると、ざっと8倍だろうか。なんとも割に合わない代物だ。
風力発電所は地球環境にやさしいということで全国各地で乱造されているが、こんなもので電力需要に応えられるのならだれも苦労しない。現状の風力発電は発電施設というよりは観光の見世物であり、地球環境にやさしいふりをして現実逃避しているだけだ。
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