2006年04月29日更新
九州電力新小倉発電所は、液化天然ガスの専焼火力発電所。出力180万キロワットは原子力発電所を除く九州電力の発電所で最大。この発電所一つで北九州全域の電力をまかなう。
現在は3号機(1978)、4号機(1979)、5号機(1983)が稼動中で、出力はそれぞれ60万キロワット。1~2号機は老朽化したため2004年10月に廃止した。
燃料の天然ガスはインドネシアのバダック基地で二酸化炭素や硫化水素などの有害物質を除去し、液化天然ガス(LNG)に圧縮してから輸入する。天然ガスは液化すると体積が1/600になって運びやすい。
インドネシアから運ばれた液化天然ガスは境川泊地の反対側に陣取る北九州エル・エヌ・ジーが受け取る。同社はこれをいったん自前の貯蔵庫に蓄え、天然ガスに戻した(気化しなおした)後に新小倉発電所や戸畑共同火力へ発電用燃料として送り出す。
北九州エル・エヌ・ジーの天然ガスは、新日鐵八幡では圧延用加熱源として使用する。一方、西部ガスは北九州全域を賄う都市ガスの原料にする。天然ガスは一般市民の思い込みとは裏腹に、環境負荷が小さいのだそうだ。
写真1のパイプをめぐらせた四角い箱三つがボイラー(蒸気機関)。気化した液化天然ガスをバーナー(火炎装置)からボイラーに吹きこんで高温・高圧の蒸気をつくり、タービン(羽根車式の発電機)へ吹きつける。
タービンは低層で横広の建物内部にある。ボイラーの蒸気を吹きつけられたタービンは1分間に3600回転する。この高速回転エネルギーで電気を発電する仕組みだ。3本の煙突は排煙の中に含まれる微量の窒素酸化物を取り除き、水蒸気を外部へ排出する。もくもく立ち上る煙は水ということだ。
煙突の色は北九州ルネッサンス構想に基づき、環境融和型のカームセパレーション(写真2)に塗り替えた。煙突の色彩は立地ごとに決められている。
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Sin Kokura Power Plant