2006年04月20日更新
新日鐵高炉セメントは、1999年に新日鐵化学から分離し、新日本製鐵が100%出資して設立したセメント製造販売会社。新日鐵化学九州製造所とは境川泊地を隔てた反対側の日明埋立地に本社・工場がある。
高炉セメントの歴史は1910年に官営八幡製鐵所が製造を開始したときまでさかのぼる。1918年に前田セメント工場を設置して本格的に高炉セメントの製造に乗り出した。この工場は1955年に閉鎖され、いまは存在しない。
八幡製鐵は1956年にセメント部門と化成部門を分離し、八幡化学工業(現在の新日鐵化学)を新たに設立した。日明の工場は1958年に八幡化学工業の戸畑製造所セメント工場として操業を開始した。
高炉セメントはセメント原料の石灰石やけい酸質原料に製鉄所から副生する鉱滓(スラグ)や鉄原料をまぜてつくる。普通ポルトランドセメントより価格競争力があり、強度や耐久性で優れる。セメントを大量消費する大規模な土木工事などで用いる。
年産150万トンは苅田臨海部の巨大セメント工場と比較すると小さい。キルン(焼成炉)もこじんまりしている。普通のセメント工場なら生き残れそうにないが、高炉セメントは製鉄の工程で出る残りかすの有効活用だ。八幡製鉄所が隣接地にある限り、高炉セメントの製造は続く。
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Nippon Steel Blast-Furnace Slag Cement