2008年11月2日更新
戸板鼻鉱山鉱業事務所(手前)と戸板鼻鉱山(奥)
戸板鼻鉱山鉱業事務所
戸板鼻鉱山鉱業事務所の敷地内にある鉱滓煉瓦造の倉庫
苅田町松山地区から見た戸板ヶ鼻鉱山
宇部興産 苅田セメント工場 戸板ヶ鼻鉱山は、けい石を産出する非金属鉱山。けい石は、ガラス、カーボランダム、陶磁器、耐火煉瓦などの原料になる。現場は下請けが受け持っているようだ。生産量や従業員数は分からない。
この場所には北九州小野田セメント(太平洋セメントの連結子会社)の門司工場があった。会社は2003年に清算され、現在恒見にセメント生産設備はない。宇部興産はおそらく既存の自社鉱山に太平洋セメントの鉱山を加えて現在に至る。
戸板ヶ鼻鉱山で採掘した原料は道なりで15キロ程度離れた臨海部にある宇部興産苅田セメント工場などへ供給する。戸板ヶ鼻鉱山は恒見・戸板ヶ鼻の海岸沿いにあり、山元工場にして臨海工場という夢の操業効率が実現できる場所だ。
たかが15キロとはいえ、わざわざ離れた場所に工場を立地させるのはおかしい。資料がないためなんとも言えないが、以前はここに工場があり、新鋭工場建設のために苅田へ移ったのではないか。
恒見臨海部の宇部興産所有地には戦前の工場なら十二分に立地できる広さがある。いまは生産施設の跡形もなく、戦前の竣工らしい事務所と鉱滓煉瓦倉庫の廃屋が入口にぽつりと残る。
あたりいちめんは野原だ。野原が低木の林に変わりつつある。苅田セメント工場が操業を開始したのは1964年。この場所は放棄され、もう何十年も人手が入った気配がない。日本の自然の復元力の力強さは驚嘆に値する。
2006年3月25日作成
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Toitagabana Quarry of Ube Industries Kanda Cement Plant