2011年1月27日更新
下関港国際ターミナル 2005年2月
関門港の旅客航路は下関港が外航、新門司港が内航という棲み分けになる。国際間の定期貨客航路を4航路も擁すのは日本では下関港だけだ。
現在の下関港国際ターミナルは1988年に細江埠頭18号岸壁に開設された。2006年1月に焼失したJR下関駅よりも威風堂々として、こちらこそが下関の表玄関と呼ぶにふさわしい。建物は1階が玄関、出国乗用車入口、荷捌場、2階が待合室、発券所、売店、喫茶店、出国乗用車待機場、3階が事務所。
2002年のワールドカップに合わせて空中回廊(総延長208m、幅2.8m、高さ6.6m)を建設し、下関駅前人工地盤と接続した。これに伴い、2階にも玄関を設けた。
下関港の国際旅客航路は1905年に開設した関釜連絡船を起源とする。
1910年の日韓併合により国内路線になり、日本と朝鮮、後に満州やヨーロッパ(シベリア鉄道経由)をもつなぐ重要路線となった。しかし、太平洋戦争での戦局悪化に伴い日本が朝鮮海峡を実質支配できなくなり、その後20年以上にわたってこの区間の交通は基本的に途絶えた。
1965年に日本国と大韓民国が基本関係に関する条約を制定して日韓関係が正常化すると、以前の関釜連絡船を復活させようという機運が高まり、1970年に25年ぶりに両市が海路で結ばれることになった(ウィキペディア)。
釜山航路は日韓の2社が受け持つ。日本側は関釜フェリー。 日本船籍のはまゆう(全長162m、国際総トン数1万6187トン、旅客定員438人)を投入する。韓国側は釜関フェリー。韓国船籍の星希(全長162m、国際総トン数1万6665トン、旅客定員562人)を投入する。
運航は毎日1往復。下関、釜山ともに19~20時に出港して、船内で一泊、翌日の8時に入港する夜行便だ。二つの船が入れ替わり行き来し、同じ港に2隻が同時に係留されることはない。
釜山航路はポッタリチャンサ(日韓の日用品貿易を手がける女商人)の使用船として知られる。下関の長門市場周辺で電気製品などを仕入れて釜山へ渡り、品物を仲買人に渡したのちは韓国の農産物などを仕込んで下関へ持ち帰る。関釜フェリーはそんなポッタリチャンサが毎便100名程度も乗り込み、航路の安定維持を図ってきた。
青島航路はSHKグループの西日本汽船が1980年の下関市・青島市友好都市締結を契機に開設した。以来、不定期貨客航路として運航してきたが、日中の通商が発展した1997年に至り、山口県、下関市、青島市の三者の支援を受けて合弁会社 オリエントフェリーを設立、ゆうとぴあ(全長184.50m、国際総トン数2万6906トン、旅客定員350人)を投入して航路を定期化した。
運航は週2往復。下関発は水、土の12時に下関を出港し、翌日の16時に青島へ入港する。青島発は木、月の20時に青島を出港し、翌々日の9時半に下関へ入港する。旅客フェリーといっても、積載するのはもっぱら貨物だ。
2005年からは上海下関フェリーのゆうとぴあ2(全長184.50m、国際総トン数2万6933トン、旅客定員475人)も週1往復していたが、船舶の更新に伴って2009年に撤退した。
西日本汽船と同社が所属するSHKグループ、中国側の出資元の三者は、2005年に日中合弁会社 上海下関フェリーを設立して上海航路を開設した。投入船舶はゆうとぴあ2。上海航路は往復4日かかり、週2往復はできない。しかし週1往復では船の稼働率が低く、上記の青島航路にも投入された。
ゆうとぴあ2は貨客船として就航したが、中国交通省が「旅客の市場規模は小さく、同社の参入でいたずらに競争を招きたくない」と旅客免許を与えず、当初はRORO船扱いだった。1年後、中国当局は大型荷役に不便な岸壁を割り当て追い出しにかかってきたため、寄港地を上海市から程近い揚子江南岸の蘇州・太倉港へ変更した。
2007年に念願の旅客免許が下り、同年8月末から旅客輸送を開始した。しかし、2009年にゆうとぴあ2が引退、より小柄なゆうとぴあ4(全長145.61m、国際総トン数1万4350トン)が投入され、旅客輸送は取り止めになった。前後の船で航海速力は変わらないが、荷物を積む時間が短いためか、ゆうとぴあ2は週2往復を実現した。
運航は週2往復。下関発 日11時→太倉着 月17時、太倉発 月24時→下関着 水11時、下関発 水18時→太倉着 金8時、太倉発 金22時→下関着 日7時を繰り返す。
韓国の光陽フェリーが2011年1月23日より光陽―下関間に定期フェリー航路を就航させた。投入船舶はクァンヤン・ビーチ(国際総トン数1万5971トン、定員750人)。週3往復で、2011年3月までは1往復が門司港発着になる。門司港の国際フェリーターミナルは唯一の釜山航路が2010年12月に運休して航路がなくなっていた。
2007年9月1日作成、2011年1月27日更新
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Simonoseki (Shimonoseki) Port International Terminal