ガゾーン関門北九州圏

2007年01月13日更新

地域高規格道路 若戸大橋

設計・施工
森本組(4車線拡幅工事)
竣工・規模等
1962年供用、1989年拡幅。橋長2068m、中央支間長680m、桁下42m、塔の高さ80m。通行量約4万6000台/日(2005)
場所
北九州市戸畑区川代1―若松区中川町
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あらまし

若戸大橋は、洞海湾の湾口に架かる一般国道199号の有料橋。地域高規格道路に指定される。竣工当時は東洋一の吊り橋で、日本の長大橋の事始めとなった。後に建設されたわが国の長大橋はもっぱら若戸大橋を下敷きにして設計が行われた。真紅の大橋は北九州工業地帯の象徴でもある。

交通量増大のため、1989年に主綱を替えずに歩道を廃止し、2車線を4車線に拡幅する世界初の離れ業をやってのけた。しかしひびきコンテナターミナルの開港に伴ってさらなる交通量の増大が見込まれるという理由で、国土交通省北九州港湾・空港整備事務所が若戸大橋北側に延長2.3kmの新若戸道路(海底トンネル)を建設中だ。

償還完了で無料ならず

若戸大橋は建設費の償還を上首尾に終えて料金徴収期限をすぎたが、無料化の一歩前で唐突に「特別な事情」が設定され、現在も「管理維持費」と称して通行料金を徴収する。道路に維持管理費が必要なのは当たり前だ。だからこそ道路特定財源を創設し、受益者に対して重税を課しているではないか。

無料開放されるはずの若戸大橋は、北九州市が2005年10月に民営化された日本道路公団から88億円で買い取って、新たに設立した北九州市道路公社に管理を引き継がせた。通行料が普通車200円から100円に値下げされたが、要するに恒久的な有料道路になった。

北九州市道路公社は上記した新若戸道路の管理も担う。通行料金は若戸大橋と同じ。大橋で儲けてトンネルの損を穴埋めする算段は、国や市の都合であって市民本位からは程遠い。若戸大橋を生活道路とし、新若戸道路を都市高速に組み込むなど、有料なら有料で別の選択肢がほしかった。

関門都市圏の有料道路は、北九州道路、北九州直方道路、若戸大橋、関門国道トンネルの4路線が黒字で償還を終えたが、全路線で無料開放の約束が反故にされ、有料道路に糊付けされた。一方、赤字の彦島道路や火の山パークウェイはつつがなく無料開放された。償還計画ほど馬鹿らしいものはない。

参照記事(他サイト)
洞海湾と若戸大橋(写真) - 生霊
関連項目(ガゾーン内)
関門橋 - 関門自動車道の吊り橋。竣工当時は東洋一の吊り橋
関門国道トンネル - 上下2層式の円形断面トンネル。上が車道、下が人道
彦島道路 - 期間満了で無料開放。彦島大橋は当時世界最長のPC橋
杤木ビル - 松田昌平設計。若戸大橋下にある現役の貸事務所

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