2010年3月31日更新
福岡銀行門司支店 2004年10月
福岡銀行門司支店は、住友銀行門司支店の二代目店舗として建設された。住友銀行は1969年に支店を閉鎖、後釜に福岡銀行門司支店が入居した。当時、福岡銀行は国道向かいのマリーゴールド門司港迎賓館(2010年現在)を門司支店としていたが、より大きな店舗を求めてこちらへ引っ越してきた。
なお、住友銀行門司支店の初代店舗は1900年にこの場所で建設された。建物はギリシャ・ローマ建築風の古典的な意匠で、辰野金吾の最初の教え子、野口孫市を中心とした住友臨時建設部が設計にあたった。二代目も初代を意識したのか石造風で彫りが深い。初代のように装飾的ではないが、堅牢な外観は銀行に似合わしい。
交差点角の切り落とし部分は階段室だろう。玄関はこの角ではなく、正面中央にある。窓は1・2階を上下の組として、柱型と梁型でくっきり切り分ける。石造風の分厚い外壁と、縦長窓をいくつも組み合わせた大開口部の対比がよい。開口部の大型化は日本人の採光に対する執念が西洋建築を変化させたものだ。
明治時代から脈脈と続いた銀行支店の様式建築としては最晩年の作で、これ以降の銀行支店は汎用建築に合流した。
2007年3月5日作成、2010年3月31日更新
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