2006年11月21日更新
苅田町は財政力指数が1を超える裕福自治体として知られる。三大都市圏では1を超える自治体は少なくないが、九州で1を超えるのは原子力発電所のお膝元と、ここ苅田町だけだ。苅田は三菱マテリアルや日産自動車などの大工場が立地し、北九州工業地帯の中核をなす。
町役場は苅田町のX軸(国道10号に沿う主軸と臨海部・内陸部を結ぶ軸)の中心に立地する。北側をセメントのベルトコンベア高架橋が通り、付近には町立図書館、三原文化会館、歴史資料館、中央公民館、総合体育センター、苅田郵便局などの公共施設が集まる。しかし苅田は人口3万5000人の「町」なのだから、のどかな印象が強い。
庁舎は製造業が活発な男性的な土地柄と、高度成長期の楽天的な時代背景を受けて、軍艦マーチ風の勇ましい外観になった。建物を実際よりも大きく見せるために下2層を横広がりにし、頭でっかちの3層を乗せる。この時代は近寄るものに威圧感を与えるようなデザインが好まれた。
1970年代に入ると関門都市圏でも延床面積10万㎡を超える大型建築が建設されるようになるが、これはそれを予感させる建物といえる。
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Kanda Town Hall