2010年7月30日更新
小倉東インター地区を横断する関門連系線の門形鉄塔
門形鉄塔は旧北九州空港の進入表面を横断する3基のみ
関門連系線(連係線)は、中国電力新山口変電所と九州電力北九州変電所を結ぶ、こう長約64kmの500KV送電線。関西、中国、九州電力間を縦断する幹線送電線である西地域連系線の最西端の区間を指す。管理者は電源開発(本社、東京都)。
写真は小倉東インター地区を横断する門形鉄塔。企救山塊から福智山塊へ渡る平野を横断する区間に設置されている。この形式を採用したのは、旧北九州空港の進入表面にあり、高さ制限があったからだ。本来なら縦に並ぶ送電線が横に連なる。大幹線の500KV送電線で門形鉄塔を採用したのは日本でここだけだという。この区間は九州電力の220KV西谷門司線(最下段)も併架して、いかにも大げさだ。
旧北九州空港は滑走路が短いため進入航路がシビアで、着陸するや否や逆噴射する必要があった。西側から進入する場合は、加えて気流が不安定な関門の山間を低空で旋回し、進入表面に入ればこの関門連系線が通せんぼして、操縦士に「日本一着陸が難しい」と言わしめた。旧北九州空港はベテランが二人がかりで手動操縦しなければ着陸できない空港だった。
なお、新山口変電所は下関市境の美祢市豊田前町嶽にあり、北九州変電所は河内貯水池南の小倉南区田代にある。関門海峡の横断に関しては、関門橋の北側に平行して架空送電線が通っている。1980年の開通の折に「海峡に架ける ―50万ボルト関門連系線」なる産業映画が制作され、日本産業映画大賞を受賞した。
2010年7月14日作成
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