2005年06月12日更新
産業医科大学は、産業医学の振興と産業医の養成を図ることを目的に設置した大学。産業医の資格を取得できる日本でただ一つの医科大学。
労働安全衛生法により産業医制度が作られた社会的要請に応えるために開学したもので、厚生労働省が所管する。国立大学ではないため国からの直接補助はないが、産業医学振興財団を経由して間接補助する。これにより、たとえば医学部の初年度(2005)の場合、入学料や授業料などの計480万円が国立大学相当の100万円で済む。
北九州で開学したのは1970年代の新市建設の一環だった。名目上も実質上も西日本最大の都市となった北九州市に医学系大学が存在しないのはおかしいということで、北九州市が労働省(当時)と共に経費を負担して誘致した。
建物はこの時期のわが国ゼネコンの集大成と言ってよかろう。羊羹形の建物を団地配列する。直線的で単純かつ壮大な構成はこの時代が好んだ。
ただ、壁面に茶色のタイルをめぐらせ、低層の病院棟前面をミラーガラスで処理するなど、合理主義の文脈からは説明できないこと(=装飾)を試みた。これが第21回建築業協会賞(BCS賞)を受賞した理由だろう。時代の王道にありながら、一歩前に進むというのは権威に評価されやすい。
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