2005年06月11日更新
シーモール下関は、下関駅東口に立地する2核1モール式の大型複合商業施設。北九州への消費流出に歯止めをかけるために、下関商工会議所などが中心となって開業させた。延床面積12万㎡などという途方もない規模の商業施設は、北九州はもちろん西日本のどこにもなかった。建設当時はシーモールが西日本最大の商業建築だった。
シーモールは下関大丸とダイエー下関店を両側に配し、あいだをシーモール専門店街(約180店)が結ぶ。モールは広場、滝、水路など設け、ゆとりと演出が鍵となる時代を先取りした。海辺が近いことから外壁に波形をあしらう。下関駅東口に立地するが、建物の形状は今日の郊外ショッピングセンターに近い。純然とした駅前型のメイト黒崎(1979)と比較すれば、その先見性は際立っている。
シーモールはあまりに規模が大きすぎたため、北九州への消費流出以前に、下関都心の商業需要をすべて呑み込んでしまい、駅前の界隈性を消滅させた負の側面がある。商店街がショッピングセンターにやられる例は枚挙に暇がないが、下関では商店街全盛期の1970年代に商店街が早くも退場を命ぜられた。下関駅前というのは巨大なショッピングセンターが一つあるだけで、30万都市に期待されるような都心の賑わいがない。
これに負い目があるのか、シーモールは地域活動に熱心だそうだ。日本ショッピングセンター協会は2004年に「第1回SC大賞」を主催し、全国2600施設の中から11施設を選抜した。シーモールに対しては「少年サッカー大会などの地域イベントの企画・支援や、会場の貸し出しなど地域密着の取り組み」を評価して「地域活性化賞」を贈った。なお、金賞は玉川高島屋SCだった。
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Seamall Simonoseki