2005年06月22日更新
博物館は寺院などと並んで長寿な建築である。所蔵品ほどに大切にされるかどうかは別として、外国では建物自体も古くなって価値が生じる場合が多い。ここは最初に入った北九州市立考古博物館がわずか19年後に東田に新設した北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)に集約され、埋蔵文化財センターになった。
北九州市立埋蔵文化財センターは高層共同住宅と九州厚生年金会館に挟まれた平坦な場所にある。が、付近の斜面地にある北九州市立中央図書館(磯崎新設計、1974年)よろしく正面に広い階段広場を造成して2階に玄関を設けた。1階の奥半分がピロティ駐車場だから、広い平面の展示空間を確保するために玄関ごと2階へ持ち上げたのだろう。考古博物館の頃は、1階が駐車場と埋蔵文化財調査室、2階が考古博物舘、3階が収蔵庫だった。
建物は正面全面に柱廊の空間を確保し、深い庇の奥の中央にガラス張りの玄関を置く。平べったい建物が階段の上にあるため、通りからは柱廊と庇しか見えない。ギリシャ神殿の高さを1/3に押し潰して、あっさり風味にプレハブ化したような印象だ。表裏が明快な建物で、側面はタイル張りの大壁面、裏はモルタル塗りの大壁面になる。
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Kitakyûsyû Municipal Center for Archeological Properties