2008年12月25日更新
北九州市立門司文化センター 2005年6月
門司生涯学習センターは、住宅都市整備公団(当時)が日本銀行西部支店跡地に建設した住宅公共複合施設。以前は門司文化センターあるいは門司中央公民館と呼んだ。建物は低層部の1~3階に300人収容の講堂ほか、研修室、会議室、料理教室、絵画教室、和室などがある。地上4階から上は栄町公団住宅。
門司港レトロハイマート(1999)ができるまでは門司港でもっとも背の高い建物だった。地下の階数は知らないが、地上14階、塔屋2階。低層部の天井が高いため、通常のマンションなら16階建てに相当しよう。
下層が公共施設や商業施設で上層が共同住宅の大型複合施設は、1980年代頃から全国各地で盛んに建設された。いまでは大規模な建物は押しなべて複合施設だから気にも留まらないが、戦後から1970年代にかけての合理主義の時代は複合施設をほとんど見かけない。住宅なら住宅、商店なら商店と単一の機能性を追及し、街区も商業地域、住宅地域と分けるのが建築計画や都市計画の理想だった。
この建物は一見するとホテルのようだ。公団がからんだ複合ビルにしてはいい感じだ。単調になりがちな大型建築に変化を与えるために、高層部を「く」の字に曲げ、下層部は「L」の字に凹ませて、角を丸めた。1階は赤煉瓦の壁で建物外周を囲い、玄関前広場の部分は外壁に円形アーチの開口部を連ねて、透明なボールド(丸)屋根を横に連続させて被せる。
残念ながら、この類いの複合ビルはだんだんと厚かましく、見苦しく、鬱陶しくなってくる。カラトピア(1986)やベイサイドプラザ若松(2000)など、後の建物は胸が悪くなるようなものばかりだ。
2005年6月27日作成
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