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2006年09月12日更新

のがみプレジデントホテル

設計・施工
佐々木興産(施工)
竣工・規模等
1989年竣工、地上10階塔屋3階、客室数80
場所
飯塚市新立岩12-37
画像 画像

のがみプレジデントホテルは、のがみグループの都市型ホテル。葬祭場の善光会館を経営するのがみ(本社、飯塚市)が所有する。葬祭業者のホテルはめずらしくない。すなわち、冠婚(結婚式)の舞台としてのホテルだ。

もっとも、のがみの場合は葬祭業者が冠婚に手を出したのではなかった。「もともとは隣接地でボーリング場経営。転じて結婚式場。初代の勘が当たって葬儀場」(消息筋)という順番だったそうだ。

バブル期は都市型ホテルで結婚式を開くのが結婚を夢見る女の子の憧れだった。プレジデントホテルはそんな時代背景を後ろ盾に、結婚式場の上に宿泊機能を追加して都市型ホテルに仕立てた。新飯塚ステーションホテルと比較すると、建物が圧倒的に大きいにもかからわず、客室数は半分にも届かない。

建物は正面から見ると単純な形状だが、1階から5階までが後ろに張り出しており、結婚式場としてのさまざまな施設が入居する。白い外観はいかにも結婚式場上がりのホテルという印象を受ける。どうでもいいことだが、「婚礼ご予約承り中」の垂れ幕が2003年(2枚目写真)と2005年(1枚目写真)で同じなのはいかがなものか。

結婚式場は1980年代までは結婚式場というハコが主流だった。簡単に言って、葬祭場が結婚式場へ看板を取り替えただけの代物だ。バブル期にホテルで贅沢三昧に挙式を開くのが流行ったが、バブルの終焉とともに廃れた。そののち女の子の移り気な関心は費用が安くておしゃれでかわいいチャペルへ移り、昨今はチャペルかハウスウエディングかといったところだ。

プレジデントホテルも流行に乗り遅れまいと5階屋上にチャペルと神殿をつくった。屋上につくるという発想は面白いが、結婚を夢見る女の子が気に入るかどうかは疑わしい。状況判断で言えば、このホテルは過去の遺物になりつつある。

しかしプレジデントホテルは立派な会場に加えて飯塚市役所の隣という好立地がさいわいして、次の顧客を見出した。現在は飯塚市で主催される各種会議や催し物の会場としての利用が多いようだ。5月末から9月初めまでは屋外式場のある屋上に筑豊唯一のビアガーデンを設置する。

筑豊を代表する都市型ホテルとしての地位は揺るぎないが、「他にないから」という冷めた意見や、「客室などは昨今のビジネスホテルと比較してもかなり見劣る」という厳しい意見もある。

参照記事(他サイト)
のがみプレジデントホテル
関連項目(ガゾーン内)
新飯塚ステーションホテル - 麻生開発のビジネスホテル。波形の煉瓦張り
新飯塚界隈 - ホテルの周囲。飯塚市の官公庁の集まる中心業務地区

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