2010年9月4日更新
ベイサイドプラザ若松 A-1棟 写真提供 生霊
ベイサイドプラザ若松は、再開発組合が施行した若松A地区第一種市街地再開発事業による複合施設。A-1棟は、商業施設(サンリブ)、公共施設(市立若松図書館)、業務施設、駐車場、共同住宅からなる。A-2棟は、商業施設(各種店舗)、業務施設、駐車場からなる。両者は中川通りを挟んで相対し、2階の歩道橋で連結する。若松中心部ではずば抜けた規模を誇る。
若松A地区は洞海湾べりの位置にあり、利便性と風光明媚を両立した好立地だ。しかし土地が有効利用されておらず、新たな拠点づくりが望まれた。再開発は1988年に若松活性化協議会が地権者へ呼びかけたことにより興る。「久岐の浜(若松駅構内跡地の住宅団地)や響灘開発などとの連携を図るとともに、地区の特長を活かした海に開かれた街づくりを目指した」(北九州市)という。
建物の形状は1980年代に住宅組み込み複合施設として陳腐化した型で、カラトピア(1986)のゾンビのようなものだ。地域のランドマークとしての期待を裏切り、歴史地区に対して調和する配慮もなければ、かといって決別する意志もなく、海岸に面する立地特性も生かさなかった。この図体ばかりでかい鬱陶しいハコを見るたびに、設計者に対する怒りが沸沸と込み上げてくる。
ベイサイドプラザ若松を旧市街の切り札ではなく、久岐の浜の拡大と考えれば得心がゆく。若松は石炭景気が華やかだったころの「中心市街地」と、久岐の浜に代表される汎用型の「近郊住宅地」が隣り合わせだ。近年は歴史地区のど真ん中にシリーズ物の分譲マンションが建設されるなど、近郊住宅地が中心市街地を侵食しつつある。
2006年7月28日作成、2010年9月4日更新
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Bayside Plaza Wakamatu