ガゾーン関門北九州圏

2007年06月02日更新

海峡メッセ下関

設計・施工
NTTファシリティーズ(設計)、竹中工務店+熊谷組+鴻池組+安成工務店(施工)
竣工・規模等
1994年07月05日着工、1996年06月30日竣工、同年08月01日供用開始、RC/S、敷地面積7841㎡、延床面積3万0587㎡、事業費=建物約200億円、土地67億円
場所
下関市豊前田町3-3-1(国鉄操車場跡地)
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あらまし

海峡メッセ下関(山口県国際総合センター)は、山口県の国際交流の促進と産業・貿易の振興を図るため、展示会場、多目的ホール、国際会議場、パスポートセンター、貸事務所などに加え、シンボルタワーを併設した多目的施設。関門都市圏では唯一といってよい県立の大型複合公共施設だ。

「細江地区・旧国鉄貨物ヤード跡地を対象とした再開発事業・海峡あいらんど21計画の一環として、海峡ゆめ広場に隣接する土地に建設された。なお、同センターの建設計画は、県立の文化施設を県内各地にバランスよく配置する意図をもって、岩国市のシンフォニア岩国と萩市の山口県立萩美術館・浦上記念館の建設と一体をなすものとして推し進められた」(ウィキペディア)。

建造物

核となる国際貿易ビルは、地上10階地下1階、延床面積1万4684.21㎡。貸事務所36室ほか、会議室・ホール 9室、店舗・レストラン10室が入る。

アリーナは、地上4階、延床面積6957.97㎡。1900席の展示会場と1300席の多目的ホールがある。2002年に国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会が開かれ、一躍知名度が高まった。

海峡ゆめタワーは、煙突を除けば関門都市圏でもっとも背の高い建造物。高さ153m(展望室143m)で、延床面積2439.2㎡。30階と28階に展望室があり、29階はレストランが入る。展望室の部分は直径21mで、世界初の球形総ガラス張り。9000枚のガラスを組み合わせた。夜間は投光器で照らし上げる。ライトアップは1998年の国際照明デザイナー協会の優秀賞を受賞した。

タワーは眺めるにはよいが、入場料600円を払って登る意義は乏しい。関門海峡を眼下に見晴らせる眺めは魅力的とはいえ、標高268mの火の山のほうが断然景色がよく、物珍しさがなくなった後は客足が途絶えた。2004年の入場者数は14万8170人で、開業時の1/3という。

駐車場は入居者用の機械式が50台、来客専用の自走式が150台。屋外のバス・大型車専用が13台。道路向かいに収容台数510台の下関市細江町駐車場(1994)があり、駐車で困ることはない。

豪華公共施設

海峡メッセ下関は1990年代以降に建設された下関・北九州市内の建築物としてはもっとも金のかかったものだ。豪華公共施設への風当たりは強いが、建築は30年償却の耐久消費財でよいのだろうか。われわれは父祖の建築を知っている。われわれの世代の建築文化はだれが曾孫へ伝えるのか。

民間建築では耐久消費財どころか有期限建築という考え方が流行りだした。有期限建築というのは工事現場などにある仮設建物を改良・本設化したもので、耐用年数は通常2~3年、長くても10年しか持たない。民間が建築を使い捨て商品としか考えない以上、公共建築にはわれわれの時代の建築文化を継承する重責がある。

100年後に残る建築にはそれに見合う支出が必要だろう。市民は建築の質や内容を厳しく問う一方で、費用に関してはある程度は寛容でなければならない。

参照記事(他サイト)
海峡メッセ下関
海峡ゆめタワー(写真) - K.Kanaiwa
関連項目(ガゾーン内)
夢見る君 - 海峡ゆめ広場に設置されたおどろおどろしい投光塔

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