2009年8月7日更新
風の丘葬祭場は、中津市が運営する火葬場。市街地から国道212号を南へ3kmほど下った旧三光村の丘陵地にある。火葬場の立地は周辺住民の理解を得にくいため、方形墳を一隅に置く大公園を造成し、大地と密着した佇まいを見せる彫刻のような建築群を配した。火葬場でありながら市民の憩いの場として遠足や集会で利用される。
この建物は1990年代の建築作品の最高傑作の一つに数えられる。海外からの注目度も高い。賞賛一辺倒で否定的な意見が皆無なのは、思想の深遠と実際の完成度が両立しているからだ。加えて、槇文彦が「その時代の社会が潜在的に期待していた形」(大野秀敏)を具現化する能力に長けていたせいもあろう。
わたしはこの施設を見学したことがなく、この作品を取り上げた記事は数が多い。写真は名古屋大学の丸山一平氏、考察は東京大学の大野秀敏氏の記事が優れているから、そちらを参照されたい。
2005年7月18日作成
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Kaze-no-Oka Crematorium (Nakatu City Crematorium)