2005年08月12日更新
小倉駅北口人工地盤
小倉駅前人工地盤は、小倉駅の真ん中を南北に貫く公共連絡通路(幅42m×高さ15m)を市街地へ拡張した部分。小倉駅ビルの新築更新に伴い、南口人工地盤を先行して建設し、北口人工地盤は駅ビルと同時進行で建設した。
小倉駅の建て替えが持ち上がったのは1988年。翌年に創設された「立体道路制度」が誘因となった。この制度によって道路上下に建築物を設けることが可能になり、法律上は「道路」のモノレールを組み込んだ新駅舎の設計が許されるようになった。
南口人工地盤は、狭い南口広場を多層構造に補うのが主目的。主要通路は南口東地区のセントシティ北九州にのみ接続し、駅利用者の囲い込みを図る。橋上はガラス高欄を採用して開放感を演出するが、その下のもともと狭かった地上部は階段やエスカレータ、エレベータ、さらには橋脚の設置によりさらに狭くなった。朝夕はこれらの障害物により歩行者の通行が滞る。
北口人工地盤は、北口東地区をぐるりとめぐる回廊。主要通路は小倉駅北口線の上をまっすぐ北へ伸びてエイムへ接続する。両側に「動く歩道」を設置し、片側式アーケードを被せる。交差部分など要所は円形の穴を空けて吹抜とする。屋根付きの部分が多く、非開放的な構造だ。ラフォーレ原宿を貫通し、ポステの西側を通ってエイムへ至る通路もある。
南口の人工地盤に関しては、駅前広場の拡張が不可能だったことと、モノレールが小倉駅へ乗り入れたことなどを考え合わせると、建設はやむをえなかった。しかし惰性で北口まで人工地盤を延伸したのは間違いだった。三方を海に囲まれ閑古鳥の鳴く北口は、人工地盤によって歩行者の動線が分散されて、なおいっそう人影まばらな印象を与える。
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