2005年09月04日更新
小倉競馬場は、日本中央競馬会(JRA)が運営する競技施設。競馬場の歴史は古く、1908年に東洋競馬会が戸畑に建造した競馬場で4日間の競馬を開催したことに始まる。1910年に東洋競馬会は小倉競馬倶楽部と改称、1918年に戸畑の敷地と施設を売り払って翌1919年に三萩野に新競馬場を建設した。現在地の北方へ移ってきたのは1931年だった。
馬券販売は全国で大商いだったようで、利権に目をつけた国は1937年に日本中央競馬会の前身・日本競馬会を設立した。小倉競馬倶楽部はこのとき同会に吸収合併されて現在にいたる。
競馬は人気騎手の登場などもあってバブル景気のころに未曾有のブームを迎えた。小倉競馬場の絶頂期は1996年で、1日で157億円を売上げ、年間で200万人が入場した。しかしその競馬場はというと、1931年の開場以来、1959年にスタンド(観客席)を改装しただけで老朽化が著しかった。
新スタンドの建設が構想・計画されたのは、このような時代の追い風を受けた時期だった。しかし競馬人気といっても地方競馬は凋落傾向が鮮明に現れていたことから、日本中央競馬会は小倉競馬場から旧来の「賭博場」のイメージを払拭して、「レジャー施設」に模様替えしようと考えた。
新スタンド建設にあたっては、まず1997年にウインズ八幡を竣工させ、代替施設を用意してから旧スタンドを撤去したようだ。新スタンドは単なる観客席ではなく、乗馬センターを見渡せる芝の観覧席、セットバックした緑のテラス、日本庭園なども配置して、観客がのんびりくつろげるようにした。下見所には木の葉を模した大屋根をかけ、雨天時でも出走馬の下見ができる空間を確保した。
館内には各種の食事処や子供を遊ばせる施設などもあり、家族揃って一日楽しめる競馬を中心としたテーマパークとなっている。家族で競馬場へ遊びに行くという発想はどうかと思うが、パチンコ屋よりは健全だろう。馬券購入はたしなむ程度ならたいした金額にはならないし、全レースを観戦すれば1日は暮れてゆく。
小倉競馬場は大駐車場を完備するほか、モノレール競馬場前駅にも直結し、日本一便利な競馬場と言われる。モノレールは小倉駅と競馬場前駅の乗降客で経営が成り立たっているのであり、競馬場には都市の交通インフラを支える重要な役割もある。
さらに競馬場はスペースワールド、門司港レトロと並ぶ北九州屈指の大集客装置で、九州西中国一円から人を集めて北九州の消費拡大にも貢献する。
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