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2005年08月16日更新

新飯塚パークプラザ

設計・施工
フドウ建研
竣工・規模等
1998年07年竣工、RC、地上8階、高さ26.72m、敷地面積9969㎡、延床面積6417㎡、駐車台数1551台
場所
飯塚市芳雄町7-14
画像 画像

あらまし

新飯塚パークプラザは、麻生グループの不動産関連企業、麻生開発(本社、飯塚市)が所有する超大型の自走式駐車場。大型施設に併設した駐車場ではなく単独の駐車場だが、周囲には同社経営の新飯塚ステーションホテル(客室数168)や、麻生直営の麻生飯塚病院(病床数1116)などがあり、それらの共用駐車場として利用する。

この建物は基本的に骨組みしかない。壁らしいものがあるのは麻生飯塚病院と向かい合う北側だけで、東側と西側は写真を見てのとおり鉄筋コンクリートの柱と梁が剥き出しだ。南側は傾斜路(ランプ)が付着する。組み込んだ薄い黄色の塔はエレベーター兼階段室。

わたしは最初にこの建物を見たとき、瞬時に駐車場とは判断できなかった。建設半ばの建物かと思った。建設を中断した理由はなんだろうと興味を向けて、はじめて駐車場だと分かった。安普請もここまで潔いと堂堂としたものだ。

21世紀の交通ターミナル

21世紀の交通ターミナルは鉄道駅ではなく駐車場だ。自動車社会で用なしの鉄道駅の改良に金を突っ込むくらいなら、大型駐車場を建設したほうが市街地の活性化に貢献する。

駐車場はあればよいというものではない。空地対策の虫食い駐車場では零細商店と同じで集客できない。ターミナルとしての駐車場は、駅やバスセンターと同様に都心に立地する必要があり、のべつ幕無しに自動車が出入りしても満杯にならないだけの容量も必要だ。もちろん駐車料金が高くては意味がない。

郊外の強みは駐車場と目的地の距離にあるのだから、駐車場との距離を縮める工夫もいる。駐車場を取り囲むように商業・業務施設や共同住宅を配置し、駐車場の各階と連結したい。郊外を否定するのではなく、郊外の強みを根こそぎ奪い取り、街なかに郊外なるものを集積させれば、逆説的に自動車に乗る機会は減る。

大型駐車場完備の大商業施設はめずらしくないが、大型駐車場完備の大業務施設は聞かない。この駐車場には貸事務所が20室あるそうだ。いっそ200室くらいを用意した安普請の貸事務所を東側に建設し、全階を糊付けにして「ガレージオフィス複合施設」にすれば面白かったろう。建物は平面駐車場の中にあるくらいだから、業務施設を加える余地はある。

地方にオフィス需要はないと言われるが、そんなことはない。供給されるハコと需要のあるハコが乖離しすぎているだけだ。大手企業の支店・営業所が入るような都心型の業務ビルは要らない。かれらは出先をリストラして去ってしまった。地元の中小・零細事業者が必要としているのは、低家賃で、駐車場が目の前にある貸事務所だ。

郊外のガレージオフィスに対抗できるような業務施設を中心市街地につくることができれば、働く人が街なかに帰ってくる可能性はある。駐車場は道路関連施設だから、建設費のかなりの部分を道路特定財源に引き受けてもらえる。あともう一工夫あれば、中心市街地型のガレージオフィス複合施設の実現は夢物語ではなかろう。

参照記事(他サイト)
新飯塚パークプラザ - 麻生開発
関連項目(ガゾーン内)
新飯塚ステーションホテル - 麻生開発のビジネスホテル。波形の煉瓦張り
下関市細江町駐車場 - 安普請ばかりの駐車場建築の中では上質
八幡駅ビル立体駐車場 - 建て替えで駅舎そのものが立体駐車場に

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Sin Îzuka Park Plaza