2008年10月18日更新
全景
波形煉瓦の外壁
蒸気機関車の車輪を埋め込んだ玄関まわり
サンエトワール
新飯塚ステーションホテルは、麻生グループの不動産関連企業、麻生開発(本社、飯塚市)が経営するビジネスホテル。同社はこのホテルのほか、飲食店やスポーツ施設、ガソリンスタンドなど14の店舗・施設を運営する。
ホテルはJR新飯塚駅西口から歩いて5分の麻生タウン(芳雄町)にある。ホテルの裏が線路とはいえ、名に偽りがあるという印象は否めない。駅のホテルでもないのにステーションホテルを騙ることにためらいがあったのか、玄関左手の壁に蒸気機関車の車輪を埋め込む。なかなか印象的な演出だ。
建物は煉瓦タイルを採用した外壁が目を引く。遠目には普通の煉瓦タイル張りだが、近づいて見ると煉瓦がよい具合に風化して、築9年とは思えない上質な雰囲気を醸す。どんな仕掛けがあるのだろうか。
この外壁は凸形煉瓦と凹形煉瓦の列を交互に積み上げたものだ。2枚目の写真を見れば壁面が水平方向に波打っているのが分かる。表面の凹凸が光の反射角度を変化させ、壁面に微妙な陰影を作る。しかしこれだけなら陰影は単調になるはずだ。
凸形と凹形では形状が異なるため、列の隙間がきっちり埋まらない。そこで、接着剤のセメントを煉瓦の間にたっぷり挟んだ。このセメントが壁面の彫りを深く見せる。拡大すると雑な仕事に見えるが、ここをつるつるに磨き上げると風合いは出ない。
残念なのは建物正面のコンクリート打放しの骨組み。透明板を張って玄関ポーチとしたり、布を被せて店舗前の日除けにしたりと大活躍するものの、重厚な建物本体に対して線が細すぎて似合わない。蔦を絡ませればよい雰囲気になるかもしれないが、改装の際に撤去して造り直したほうがよかろう。
2005年8月5日作成
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Sin Îzuka (Shin Iizuka) Station Hotel