2006年11月26日更新
海響館(下関市立しものせき水族館)は、長府の旧水族館を移転新築した新しい水族館。旧水族館は1999年の台風18号が高波をもって魚たちの命もろともさらってしまった。
台風による損壊は災難だったが、旧水族館は1956年の開館から40年以上が経過して、新施設への更新が必要な時期だった。海響館は旧施設の約4倍の延床面積を有す。同時期に唐戸市場(2001)やカモンワーフ(2002)も開業して、唐戸地区は下関の華の舞台として再生した。
新水族館は鯨を模した貝殻(シェル)構造の大屋根が外観の特徴をなす。この屋根は斜めに配置した楕円形の建物に被さるだけでなく、建物隅に設けた玄関部も覆って地面へ落ちる。壁面は市街地側が煉瓦主体なのに対し、海側はガラス箱を付着させて関門海峡の爽快感をうまく取り入れる。
新しい水族館だけあって室内テーマパーク的に娯楽色が強い。イルカショーが見られる「アクアショー」のような定番から、海中トンネルを通した「関門海峡潮流水槽」のような最近の流行まで取り揃えた。
俗受け狙いだけではない。捕鯨とフグ(フク)水揚げで知られる下関に因んだ見世物として、世界に数体しかないシロナガスクジラの全身骨格標本や、100種類以上の世界のフグ目魚類の展示などもある。
初年度の入館者数の見込みは80万人だったが、開業3ヶ月で50万人を突破するなど水族館ブームにうまく乗った。開業半年は人影まばらな関門都市圏にあって想像を絶する混雑だった。
気に入らないのは価格設定。一般の入館料は1800円。これとは別に駐車料金と称して700円(普通車)も取る。水族館の運営に金がかかるのは分かるが、2500円も取られては気軽に立ち寄れない。
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Kaikyôkan Aquarium