2008年10月22日更新
みかげ通り側の全景
みかげ通りからピロティ駐車場の奥にある店舗入口へ
デオデオ小倉本店は、エディオン(本社、東京都)が2003年に新規出店した店舗。家電量販店各社は地名+本店の店舗名を好んで使うが、デオデオの場合は県または都市圏の拠点店舗を示す。みかげ通りのデオニー跡地に立地する。
デオニーはユニード(消滅会社)が1981年に全額出資により設立した子会社(本社、北九州市)で、小倉店は第一産業(現在のデオデオ)との業務提携により開店した。1986年にデオニーは第一産業の子会社となり、同10月に第一産業はダイイチと社名変更して、小倉店はダイイチ・デオニーとして親しまれた。
みかげ通りにはデオニーのほか、ベスト電器が本館とパソコン館を構え、1980年代はミニ秋葉原の様相だったという。しかしベスト電器は1990年代に小倉北口のポステへ移転し、デオニーも21世紀初めに老朽化により閉店した。デオニー跡地は建物が撤去され、数年間は平面駐車場になっていた。
しかし都心で家電製品を購入する消費者がいなくなったわけではなく、デオデオは北九州地区での知名度の維持・向上を図るため都心に拠点店舗が必要だと考え直したようだ。で、改めてデオニー跡地にデオデオ単独で出店した。
小倉本店は北九州地区の拠点店舗といっても、特別な設計ではない。建物は同社の汎用タイプで、1~2階が構造材剥き出しのピロティ駐車場、3階が売り場。正面のガラス張りは窓ではなく壁面装飾だから夜は真っ暗だ。店舗の玄関をみかげ通りではなく、1階駐車場の奥まった位置に設ける。
前代のデオニーは百貨店のような都心店舗で、別棟の駐車場を裏手に配置し、みかげ通り沿いの1階は華やかなショーウインドウだった。人間は空を見上げて歩くわけではない。街の印象は目線の連続性と密度で決まる。1階がスカスカなこの新店舗は、都心の空間演出を著しく害している。
都心はみなが力を合わせて価値を高めたからこそ、「都心」としての地位を確立した。賑わいの商業価値が理解できないのなら、その商業者は都心の集客力に与る資格がない。どこに店舗入口があるか分からないような郊外感覚の店舗を建てられては迷惑だ。最低限の約束事も守れないのなら退場してもらいたい。
2008年1月23日作成
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