2007年07月05日更新
ドットコム小倉南店は、共和物産が経営する九州最大級のパチンコ屋。設置台数1200台。下曽根南口の県道曽根槻田線沿い、九州東芝機械工場跡地に立地する。同社は福岡県内でドットコム系列の店舗(ドットコム・ロッソ、ドットコム宗像など)と、ラッキースター系列の店舗を手がけるそうだが、会社情報を公開していないため実態が分からない。
建物は新世代のパチンコ建築の代名詞となった極彩色建築。パチンコ業界はアメリカからやってきたラスベガス風のポストモダンを日本でいちはやく取り入れて、旧来の「電飾ぎらぎら」からの脱皮を図った。「極彩色=パチンコ屋」という図式が出来上がっているから、リバーウォーク北九州(2003)などもわれわれにしてみればパチンコ屋風だ。
外観は基本形を長方形とし、前後に弓形の壁を取り付ける。この弓形の壁を長方形の長径より大きく、対角線より小さい半径にしたのが特徴だ。弓形の壁が張り出す真正面にはエレベータを組み込んだ円筒状の塔部を設け、長方形が弓形の壁を突き破る角は、はみ出した長方形の部分にミラーガラスをあしらう。弓形の壁がない側面は従業員用住宅の窓を覗かせる。後ろは駐車場がせり出す。単純ながら曲線と直線の使い方が巧みだ。
外壁は赤(錆色)で、円筒は白、上げ裏は黄色。極彩色なのに華美になりすぎず、それでいて遊戯施設らしい華やいだ雰囲気がある。夜のライトアップも上品。残念なのは立地で、場末の裏通りにあるのは惜しい。都心部の一等地にあっても恥ずかしくない立派な建物だ。
店舗設計は業界に精通している必要があり、パチンコ業界にもご用達の設計事務所がある。ドットコム小倉南店、ゾーン宗像(2001)、ゾーン戸畑(2004)、アプロ.1(2005)などの優良パチンコ建築は、どうも同じ設計事務所が手がけたように見える。しかしドットコム小倉南店に関しては情報を確定できなかった。
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DOT COM Kokuraminami (Patinko Hall)