2005年08月23日更新
筑豊緑地室内プールは、福岡県営筑豊緑地のシンボル施設。国道201号の公園入口から坂道を上った正面にあり、公園に入って真っ先に目に入る建物だ。
施設は25m温水プールを中心として、周囲に子供プール、幼児プール、スライダープールなどを備える。小さなサウナもある。1年後には筑豊地域で唯一の国内公認プールとして、野外に50mプール棟を増築した。
室内は年中使えるが、野外は夏季(7~9月)のみの営業。2005年度の利用案内によれば、利用時間は9~21時(日曜と祝日は17時)。利用料は一般550円、生徒350円、児童250円。
室内プール棟はメディアドーム(1998)に似ている。最近の体育施設は切込み付きドーム屋根が定番で、この建物も多分に漏れない。体育施設は内部が暗くなりがちだから、屋根に隙間を設けて採光する。
しかしプールは壁に制約があって窓を設けられないことはなく、実際この建物は窓が多い。ガラス張りの部分さえある。屋根から採光する必要性はあまりない。他で気になるのは、ガラスの三角屋根を乗せた骨太の車寄せ。曲線主体の建物本体に対して不釣合いな気がする。
設計者は当世風の設計モジュールを取り入れることには貪欲だが、自分で深く物事を考える人ではなかったようだ。全体としては破綻があるわけではない。きれいにそつなくまとまって、見る前から見飽きたような完成度を誇る。
大手設計事務所や役所の営繕課が手がけた建築は当り障りのないものが多い。特に公共施設の場合は変なものを造ると税金の無駄遣いと叩かれることから、最近は無難に傾く傾向が強まった。しかし地方で建物に金をかけられるのは公共施設くらいしかない。地域の建築文化の担い手として、設計には独自性がほしい。
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Swimming Pool Facility, Hukuoka Prefectural Tikuhô Green Zone