2008年06月07日更新
大門木町線は、西小倉駅南口広場から南下して、勝山通り、小文字通りを横切り、勝山公園を貫いて木町一丁目で幹線9号に直通する主要幹線道路。沿道には小倉城や北九州市警、九州厚生年金会館などがあり、都心部の文化都心ゾーンの主軸をなす重要な通りだ。
大門木町線街路事業では、起点の西小倉駅南口から厚生年金会館北までの延長903mを文化都心の目抜き通りにふさわしく仕立て直す。4車線+両側歩道という基本仕様に変更はないが、歩道の幅員を3.2m(有効2m)から8mに広げて赤煉瓦で舗装し、両側歩道と中央分離帯に3列の植樹帯を設けて、「市民が愛着と誇りを感じる緑豊かな大ケヤキの並木通り」とする。
2005年10月に西小倉駅南口広場から小文字通りの小倉北警察署前交差点までの延長約500mが暫定供用された。その先の勝山公園の区間約400mは2008年6月時点であらまし出来上がっているが、完成は北九州市警の新庁舎が2009年夏に竣工して、古い庁舎が解体撤去された後の2010年度まで待たなければならない。
厚生年金会館北から終点の木町一丁目までは今回の道路拡幅工事の対象外だ。新規事業にも採択されておらず、公共事業に否定的な北橋市政では事業化されそうにない。しかし沿道の西側に立地する新しいマンションなどは10m前後減歩して立地しているから、土地の収用は進んでいるとみられる。
余談になるが、「城内なかよし通り」という気恥ずかしい愛称はなんとかならないのか。「なかよし」は幼稚園児の命名だろう。いい大人が口にするのを憚るような愛称だから、結局はだれも口にしない。わたしは行政の広報誌と地図以外でこの愛称を見たことがない。「城内通り」で十分ではないか。
紫川西岸の城内・大手町あたりの地盤は頑強な礫岩層からなる。超高層ビルがベタ基礎で建つような岩場に「緑豊かな大ケヤキの並木通り」を造成するのは土台無理がある。土地に本来備わった性質を捻じ曲げる行為は造成工事費に跳ね返る。この場所にケヤキを植樹するには、地盤を破砕して植木鉢をくりぬき、人工土壌を充填する必要があった。
ケヤキは以前の大門木町線や勝山公園にあった木というが、地盤が礫岩層ならお花畑でよかった。北九州の東京・表参道、仙台・青葉通りがほしかったのか。最近の北九州のまちづくりは呆れるほど幼稚だ。自らの本質的価値を否定し、無いものねだりして亜流に堕落させる。挙句なにを言うかと思えば「愛着と誇り」か。亜流を誇るほどに感性が劣化したのなら情けない。
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