2008年10月22日更新
全景
住宅の玄関部分
サンリヤン門司港は、西鉄が山城屋百貨店跡地に建設した分譲マンション。1・2階が店舗で、3階より上が全50戸の共同住宅、地下は駐車場。下層が店舗の複合ビルは住宅の玄関を路地へ追いやることが多いが、このマンションは立派な玄関を表通りに設ける。歩道のドーム型アーケードは撤去したほうが景観上は好ましい。
店舗付のマンションとしては立派な建物だが、門司港でもっとも地位(ちぐらい=土地の格)の高い場所を買ったからには、それ相応の覚悟を決めてホテルくらいは建ててほしかった。ルートイン門司港(2005)が西海岸ではなく、この場所に立地すればどれだけよかったろう。
山城屋は門司港から百貨店の灯を消すまいと倒産を乗り越えて奮闘し、ついに力尽きて倒れた。門司港では特別な存在だった。思い入れのある方も多い。その跡地の再利用に注目が集まるのは当然で、マンション建設は失望をもって迎えられた。せめて上質な建物をつくってほしいという最後の願いもかなわなかった。
西鉄は「大正ロマンを想わせる石造風の低層部分と、イタリアンモダンを意識したシンプルなデザインの高層部の融合により、門司港レトロ地区に新しい景観を提供する」と謳うが、このパチンコ屋よろしく極彩色を塗たくった建物がそれだろうか。学生街の賃貸マンションと変わらないのではないか。
ただ、この場所に住みたい人は多かった。完売御礼も愉快なことではない。
2005年6月27日作成
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