ガゾーン関門都市圏

2008年10月25日更新

湯川東谷線

設計・施工
北九州市建設局(事業主体)
竣工・規模等
第一工区=1996年供用、延長 未調査×幅員30m(?)。第二工区=2006年2月27日供用、延長 1800m×幅員30m(?)、途中に上石田トンネル、事業費72億円
場所
北九州市小倉南区八重洲町―企救丘2

自動車の目: 湯川東谷線 ※終了間際の橋梁は権ヶ迫橋 (直リンク

あらまし

湯川東谷線は、小倉南区の東西軸をなす幹線5号と幹線8号を南北に結ぶ新設の主要幹線道路。起点は北九州都市高速道路1号線下の八重洲町のT字交差点、終点はモノレール企救丘駅前のT字交差点で、どちらも行き止まりになる。

小倉南区の道路網は2004年の徳力葛原線(幹線5号)の開通により、国道322号と国道10号が横に繋がって回遊性が備わったが、さらに面的な広がりとするには網の目をつくる必要があった。湯川東谷線は小倉南区の回遊路(国道322号―幹線5号―曽根バイパス―幹線8号)を縦に割る道路の一つだ。

供用区間

湯川東谷線は1996年に幹線5号企救丘駅前から上石田二丁目まで(第一工区)が開通した。このときは上石田二丁目で袋小路だったから、まったく使い物にならない道路だった。2006年に上石田二丁目から八重洲町まで(第二工区)が開通して、ようやく通り抜けられるようになった。

第一工区は新興住宅地の丘を上ったあたりに橋梁区間がある。ここらは里山を削った台地に宅地があり、道路は崖っぷちを通るため、基本的に切土して平面を確保する。崖が切り立った場所は橋梁構造で無理やり通す。なお、この切り立った崖の下には溜池がある。丘を上りきった場所からは足立山麓の湯川あたりが見晴らせる。

第二工区は高台から平地へ下りて、里山を開削トンネルで潜り抜けて幹線8号へ至る。数十メートルの里山なんて削り取ればよい気がするが、最近は生態系を守るためにいったん削り、箱型構造物(ボックスカルバート)を設置して埋め戻す。上部は可能な限り動植物の生息環境の復元に努める。全建賞を受賞した本城払川線(2004)は、より大規模な施工例だ。

未供用区間

湯川東谷線には第三工区が未開通のまま残っている。道路名は始点が湯川にあることを明示しているが、当然にこの始点は八重洲町の幹線8号ではない。湯川東谷線は湯川の幹線7号(県道264号)から南下して、国道10号を交差し、JR日豊線、JR日田彦山線を乗り越えて八重洲町で第二工区に繋がる。

この道路は現状では主要幹線道路としての役割を果たせない。現在始点となる幹線8号は朝な夕な日豊軸の通勤車両で大渋滞する。企救丘あたりから都心方面へ移動するのなら、幹線8号に合流するよりも幹線5号→国道322号へ流れたほうが速い。下曽根方面なら、幹線5号で津田西交差点に出ればよい。

わたしが2006年に都市計画図を確認したときは、湯川東谷線の第三工区は地図に描かれていなかった。2008年1月に確認しなおすと、しっかりと計画線が描かれてあった。最近計画が決まったのか、単に描き忘れだったのかは分からない。全線開通が実現するにしても数十年は先の話だろう。

2008年1月11日作成

資料

参照記事(外部サイト)
道路整備の効果 - 北九州市
関連項目(ガゾーン内)
若園町線 - 城野駅と小倉南区役所を結ぶ目抜き通りの主要部分。
黒原飛行場線 - 旧国道10号線を2車線から4車線に拡幅。
徳力葛原線 - 国道322号桜橋北―曽根バイパス津田西を結ぶ地方道。
本城払川線 - 黒崎から学研都市までが道路一本に。自然と共生。

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