ガゾーン関門北九州圏

2008年10月26日更新

アソボックス

設計・施工
プロジェクト(設計)
竣工・規模等
2007年3月1日着工、2007年10月26日開業、S、地上3階、高さ21.50m、敷地面積1万1655.01㎡、延床面積9909㎡(うち、ドンキホーテの店舗面積1752㎡)、駐車場389台(有料。店舗内にある機械に駐車券を差し込めば一定時間無料に)
場所
北九州市小倉北区中津口2-2-16
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中津口交差点からみたアソボックス

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アクロスプラザ小倉から見たアソボックス

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パーパス付近から見たアソボックス

あらまし

アソボックス(アサヒ スーパーオアシスボックス)は、アサヒクリエートが運営する複合商業施設。物販店のドンキホーテとゲームセンターのセガを中心に、ビデオレンタルのゲオ、インターネットカフェのティースマイル、コーヒーとレストランのロイヤル、牛丼の吉野家が入居する。場所は国道3号のアクロスプラザ小倉の向かい。以前はアサヒのパチンコ屋とセガの独立店舗があった。

施主のアサヒは地元密着のパチンコ企業だ。小倉北区で5店舗の遊技場を経営するほか、飲食業、不動産業、建設業を営む。2005年3月に自称「西日本最大のスロット専門店」アプロ.1を付近の富野口に新規出店し、建設地にあった老朽店舗パーラーアサヒ中津口店を入れ替わりで解体撤去した。

建築計画の告示では用途が「物販販売業を営む店舗および遊技場」だったから、当初は物販店とパチンコ屋の複合店舗になると考えた。しかしパチンコ業界は射幸性を抑えたパチスロ5号機の不人気と、灰色金利廃止に伴うサラ金の貸し渋りにより斜陽化が著しく、生き残りをかけて業態変更と相成ったようだ。

アソボックスが成功すれば、今後、他のパチンコ企業も右に倣えでこれに類した商業施設の建設に乗り出す可能性がある。

建造物

建物は鉄骨造の3階建て。都心周縁とはいえ国道沿いだから、上層に駐車場を組み込んだ郊外店舗になると予想したが、店舗専用の建物だった。駐車場なしで延床面積9909㎡というのは、駐車場込みの郊外型なら2万㎡級に相当し、結構大きい。

駐車場は裏手の迷路のような街区に乱雑に設置してある。連続傾床式の2層3段が一つ、1層2段の平坦式(フラット)が二つ。設備として最安値で売っている商品で、建物といえる代物ではない。

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内部は建物の左寄りを前後に貫く3層吹き抜けを中心にまとめる。前は国道3号、後ろは駐車場。核店舗の配置は右側がドンキホーテ、左側がセガ。二つの核店舗の出入口は吹き抜けにあり、外部から共用空間を通らず直接出入りすることはできない。

建物が店舗専用で組み込み駐車場を持たないこと、それぞれの店舗が店子として商業施設の構成要素になっていることの二点から、アソボックスは郊外型商業施設ではなく、都心型商業施設といえそうだ。国道沿いではなく、魚町の場末あたりにあったほうが似合わしかったろう。

安普請が伝染

アサヒはアプロ.1で建物にこだわりを見せたため、アソボックスの出来映えにも期待していた。結果はひどく裏切られた気分だ。この建物はひどい。本当に新築だろうか。築20年の建物をいい加減に改装したような外観と質感だ。非常階段まわりの雑な処理はまさに工事現場の掘っ立て小屋そのものではないか。

国道向かいのアクロスプラザ小倉(2007)が安普請爆発の醜観で街に対して露骨な嫌がらせをし、わたしは後後のことを憂慮していた。安普請には伝染性がある。美観なんてものは一度箍が外れると歯止めが利かない。やっつけ仕事の安普請でも世間から白い眼で見られず、商売に差し障りがないのであれば、みなが安普請に靡く。

アソボックスはアクロスプラザ小倉の開き直りを目の当たりにして費用を出し惜しんだわけではあるまいが、結果としては安普請病の感染患者第一号だ。この類いのバラックが増加すれば街の品格が落ち、不動産価格が下がるなどの負の連鎖が始まる。地元の人は街の価値を守るために警戒したほうがよい。

2007年11月1日作成

資料

参照記事(外部サイト)
ドンキ小倉店開業(PDF) - ドン・キホーテ
関連項目(ガゾーン内)
アプロ.1 - 河野建築設計事務所。外壁に和風の紅白を採用。高級感。
アクロスプラザ小倉 - 沿道型の複合商業施設。読売新聞跡地。3棟4店舗。
フレスポ黒崎 - 沿道型の複合商業施設。ドンキホーテとニトリが核店舗。

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ASOBOX, abbr. Asahi Super Oasis BOX (Retail Store)