2008年02月18日更新
国道3号黒崎バイパスは、国道3号春の町または北九州都市高速道路5号からJR鹿児島線北側の工業地域を横断して国道3号陣原へ至る無料の地域高規格道路。高架または盛土の自動車専用道路(4車線)であり、歩道や信号機は存在しない。出入口は、西から陣原(片側)、皇后崎(片側)、黒崎、舟町(片側)、前田、春の町(片側)の六つ。
地域高規格道路は「自動車専用道路もしくはこれと同等の高い規格を有し、時速60~80kmの高速サービスを提供できる道路」と定義される。北九州市では、若戸大橋、北九州都市高速道路、都下到津線などがこれにあたる。都市高速の無料バイパス延長としては、国道200号直方バイパスや、都市高速5号の未通区間を代替する若戸枝光線(着工未定)がある。
一般国道3号は黒崎駅前の交通量が1日約8.2万台に達してひねもす渋滞することから、通過車両をバイパスへ迂回させ、ついでに経営不振の都市高速へ自動車を誘い込む。黒崎バイパスが開通すれば、陣原―春の町の所要時間は現在の約24分がわずか約6分に短縮される。渋滞の解消は黒崎駅前の滞在性を高める効果もある。
2001年の北九州博覧祭の折に都市高速5号の大谷―枝光間が供用を開始して、黒崎バイパスの始点となる東田ジャンクションが姿を現した。2006年には黒崎バイパス舟町―春の町2.9kmを当面代替する前田熊手線が供用を開始して、黒崎バイパス陣原―舟町2.9kmの2車線暫定供用に備えた。前田熊手線も2車線だから、交通の流れは滞るまい。
黒崎バイパスは接続する都市高速5号や前田熊手線、東田ジャンクションなどの周辺事業を含めれば総事業費が2000億円を超える。この巨大事業ぶりが九州新幹線よろしく終点の陣原から建設を進める理由だろう。国の予算獲得のために布石が必要なのは分かる。ただ、その代償として全面供用となる2018年ごろまで投資額に見合う効果が生じない。
黒崎バイパスの第一期分は2007年度末の供用予定だった。2008年2月時点の工事の進捗振りをみると、2008年度の供用も難しいのではないか。陣原―舟町2.9kmが暫定2車線での供用を開始すれば、舟町から先は前田熊手線(延長3.3km、2車線+両側歩道)で東田へ抜けられるから、黒崎を迂回する道路として一応は機能し始める。
しかし陣原から黒崎を迂回して東田へ抜けても、そこで袋小路なのが問題だ。戸畑バイパスへの接続は、東田高炉広場入口で右折、鹿児島線ガード下を潜って西本町一丁目で左折するZ字型のおぞましい動線になろうか。一般国道3号を走れば片側3車線の一本道なのに、迂回すれば途中が片側1車線で右折付。これでは通過車両は迂回したがるまい。
二つの交差点の区間は戸畑方面の車も合流する。仮に黒崎駅前から渋滞が消えれば、この区間で険悪な渋滞が発生しそうだ。結局のところ、2008年の供用分では一般国道3号の交通の流れを抜本的に改善することはできない。黒崎バイパスは春の町ランプが設置され、都市高速への乗り入れが実現して、ようやくバイパスとして機能するようになる。
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Kurosaki Bypass, Route 3