2010年8月20日更新
グランモール中央ホール この部分は開業準備中 2010年7月 写真提供 博多商人
ラ・ムー水巻店など3店舗が入る区画(右翼) 2010年7月 写真提供 博多商人
中央駐車場からダイキ予定地(左翼) 青い屋上看板はダイキのもの 2010年7月 写真提供 博多商人
建物がほぼ完成 左がホームセンター、右がスーパーの区画 2009年6月
現場前の国道3号 奥が郊外方面 左手が建設地 2008年8月
現場入口は北九州市 数十メートル奥は水巻町 2008年8月
ダイナミックゴルフ水巻の裏手 水巻町側の玄関になるか 2008年8月
現場の航空写真
グランモール(旧称、ヒルトップテラス)は、豊田通商(本社、名古屋市)が開発した郊外型の大型商業施設。2核1モールの共同店舗で、ディスカウントのラ・ムー水巻店(大黒天物産 本社、岡山県倉敷市)とホームセンター(未定)を核店舗として、約90店舗が集まる。開示資料にある「九州最大級」は「豊田通商の商業施設としては」という前置きが抜けている。広さはイオンモール直方(2005)の半分程度だ。
建設地は国道3号と国道199号の合流地点、八幡西区と水巻町の境界線に広がる遊休地。このあたりは交通量膨大な幹線が合流・分岐し、通行車両の車線変更が多く、気が抜けない区間だ。中央分離帯が連続してUターンできないから、都心方向の車両がグランモールに入るのは容易ではない。裏はJR鹿児島線が塞いでいるから、裏から入ることもできない。
2007年11月に改正まちづくり三法が施行されたが、イオンモール福津やグランモールは施行後の案件だ。前者は国道バイパス沿いの市街化調整区域を商業地域に変更して立地する。後者は福岡県の水巻都市計画では中心商業地と位置づけられている。まちづくり三法の改正によって市内での開発が抑制され、市外での開発が活性化するのなら、法律を廃止したほうがよい。
北九州市にとっては、イオンモール直方に続いて、またしても市境に大型商業施設を建設されたわけだ。グランモールは入口が北九州市にあるのだから、なおさら無念だろう。一方、改正まちづくり三法の庇護を受けるはずだった黒崎では、時機を逸した再開発が軒並み頓挫した。コムシティ再開のめどはつかず、旧北九州プリンスホテルの再生計画も流れた。
グランモールはもともとゼクス(本社、東京都)の開発物件だった。ゼクスは首都圏や関西圏で分譲マンションや介護付有料老人ホームを手がける東証一部上場企業。アメリカ発の不動産バブルに踊らされ、地方のホテルやゴルフ場、リゾートに手を出し、サブプライム問題に端を発した信用収縮により資金繰りに窮した。2008年5月期決算では約55億円の純損失を出し、なりふり構わないリストラを断行している。
実績皆無のショッピングセンター開発は、事業の見直しにより豊田通商へ投げた。豊田通商はトヨタグループの総合商社で、名古屋圏を中心に商業施設やマンションの開発実績がある。ただ、景況悪化により豊田通商をもってしても店子集めは厳しい。イオンモール福津が開業を延期したように、グランモールも開業を延期した。
店子が集まらないまま建物が竣工して周辺住民の気を揉ませたが、2009年11月になってようやく開業の日程が決まった。既定分のスーパーとホームセンターが2010年3月に先行して開店し、未定の専門店街は2010年秋の開業を目指す。全面開業後の年商は最大150億円を見込む。
豊田通商は商業施設の先行開業にあたって、負のイメージが定着した「ヒルトップテラス」の名称を捨て、新たに「グランモール」と命名した。2010年5月20日に開店するのは、ラ・ムー、百円ショップのダイソー、メガネの正視堂の3店舗。ラ・ムーとともに核店舗となるはずだったホームセンターのダイキは、黒崎ショッピングセンター(2010)に出店して、グランモールへの出店を直前に取りやめた。
2008年8月8日作成、2010年5月17日更新
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Grand Mall / Hilltop Terrace (Shopping Center)