2007年10月01日更新
1963年竣工の庁舎 新庁舎の建設地は手前右側の雑草地
北九州市警察部は、福岡県警の北九州地区11警察署を統括する方面本部で、小倉北警察署の片隅にある。市警察部(市警)は政令市に設置が認められるが、政令市はもっぱら都道府県庁所在地で、市内に警察本部が存在することから警察本部が兼務して有名無実化している。
実際に方面本部の機能を備え、実働部隊を有すのは北九州市警だけだ。もっとも北九州市警にしても看板は「福岡県警」だから、市民でも市警の存在を知らない方のほうが多かろう。北九州で「福岡県」と言われても親しみを感じない。ご当地ナンバープレートのように看板は「北九州市警」にしてもらえないだろうか。
現庁舎は1963年度に建設された北九州市警察部庁舎と、1965年度に増築された小倉北警察署庁舎からなる。建物は高度成長期の粗製濫造だから、老朽化と狭隘化がはなはだしい。ここに職員総勢473名(2005)を詰め込むのは無理があろう。
北九州市は城内なかよし通り(都市計画道路 大門木町線)の第二工区(新勝山公園の区間)を2005-8年度に拡幅する計画で、警察庁舎の敷地の一部が道路用地にかかることから福岡県に対して立ち退きを要請した。
財政難の福岡県は移転の原因は北九州市にあると主張して、台帳上の残存価格が5億円あまりなのに移転補償費20億円あまりを分捕り、警察庁舎を小文字通り北側のNHK北九州放送局跡地に移転新築することを承認した。
福岡県はNHK北九州放送局跡地の北側にある小倉簡易裁判所跡地を国から購入し、両者をまとめたL字形の敷地6516.8㎡に新しい合同庁舎を建設する。
新庁舎は1~8階に小倉北警察署、9~11階に北九州市警察部が入居する。12階は不明。現庁舎は延床面積約8200㎡だから、新庁舎の1万6393㎡は約2倍の規模がある。北側に警察車両用の5階建て立体駐車場も建設し、1階の一部に射撃場を設ける。工期が3年に及ぶのは県の財政難のためだろう。
新庁舎は分譲マンションよろしく南向きの板チョコ形だ。小倉城側の側面をガラス張りで処理するのはいいが、好立地を生かした建築計画とは到底思えない。小倉城内の目抜き通りに射撃場が面する必要はない。角地らしくL字形の本庁舎を建設し、駐車場や射撃場は裏庭に回してほしかった。
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