2009年10月21日更新
門司駅北口広場から見た建設中の門司ミッドエア 2009年10月
門司ミッドエアと門司駅北口(奥) 2009年10月
門司赤煉瓦プレイス駐車場から見た門司ミッドエア 2009年10月
門司赤煉瓦プレイス(旧サッポロビール九州工場)と門司ミッドエア 2009年10月
門司駅北口から建設予定地 SWITCHに関してはこちら 2007年11月
門司ミッドエア(開発名、大里本町駅前タウンセンターゾーン タワー棟)は、みくに産業(本社、北九州市)が門司駅北口で開発した超高層の分譲共同住宅。同社初のタワーマンション、城内タワー(2005)が好評を博したことから、総合デザインの黒川雅之氏をふたたび呼んで、第二弾の開発とあいなった。
前作の城内タワーは小倉城内の白亜の塔だった。黒川氏は「白」にこだわりがあるようだ。第二弾は「海峡の青空に抜ける純白のリゾート」が謳い文句。開発の方向性は前作と同じだが、建物形状は城内タワーのように角を丸めず直方体とした。壁面にベランダを埋め込んだ外観は門司港レトロハイマート(1999)の色違いといった風情だ。
高さが100mに1cm届かないのは、100m以上の建築物を対象とした北九州市環境影響評価条例対象事業から逃れるためだろう。条例にかかると数年がかりの煩雑な手続きがあり、純粋な民間事業では手が出ない。高さ200m超の煙突が林立する北九州で、建物に限って100mで規制する理由が分からない。上限を150mあたりに引き上げるか、手続きを簡略化すべきだろう。
建設地の大里本町土地区画整理事業(2000-6)の駅前タウンセンターゾーンは、門司駅北口を出て左手の街区になる。この街区には門司ミッドエアほか、食品スーパーなどの生活密着型の商業施設が立地するとみられるが、タワーマンション以外の計画に関しては情報がなく、具体的なことは分からない。
大里本町土地区画整理事業は、古い町工場や物流施設が立ち並んだ大里海岸の22.1haを薙ぎ払って、大里地区の地域中心核に仕立て直す事業だ。景観統括者としてわたせせいぞうを招聘し、当初は門司赤煉瓦プレイス(旧サッポロビール九州工場)を中心に門司港レトロの飛び地的なまちづくりを志した。
しかし、商業開発ではこの方針に則った民間商業施設「キャズム門司」が出店者に不評で、レトロは諦めて需給中心でまちづくりが行われた。結果、沿道型商業・アミューズメントゾーンにはジョイプラザやヤマダ電機ほか、コンビニや飲食店などの汎用型の郊外店舗が立地した。隣接地の自称ビザンティン建築は当てが外れてがっかりだろう。
住宅開発では最初に売り出した両翼の戸建て住宅ゾーンが大好評で、瞬く間に完売して市内の不動産業者を驚かせた。学研都市「ひびきの」は売り出しから2年半が経過しても半分売れ残っている。北九州人の戸建て志向は変わらないが、郊外の宅地が売れず、市街地の遊休地が売れるのは、今後の人口減社会を見据えれば好ましい。
2007年11月現在で空き地として残るのは、今回のタワーマンション計画が出た駅前タウンセンターゾーン、第一弾のベイトリア門司が2007年9月に竣工した中高層住宅ゾーン、低層住宅ゾーン、門司駅北口を出て右手の地域振興ゾーン。
住宅街区の全体像は若松操車場跡の久岐の浜のようになるのではないか。大里本町は大人気なのだから、北九州市住宅供給公社が絡んでベイトリア門司のような十年一日な建物をつくるのはやめにして、後は民間業者に丸投げしたほうがよい。地域振興ゾーンは地域中心核となる施設の建設予定地として取っておくつもりだろう。
2007年11月27日作成、2008年6月3日更新
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Mozi Midair (Condo.)