2005年05月14日更新
島津海運下関営業所は、旧日本捕鯨の別館として丘の上に建設された。日本捕鯨は東洋捕鯨と共同漁業(現在の日本水産)が商業捕鯨を目的に設立した会社。同社が南氷洋捕鯨に初出漁したのは1934年だから、その8年も前に別館まで存在するのは疑問だ。施主は別なのではないか。
丘の上に事務所というのは立地として変だが、この場所は唐戸と竹崎町という下関の二大拠点の中間地点にあり、好立地である。下関は最近でこそ埋立地を広げて平野が生じたが、本来は海辺の丘陵地に開けた街だった。
建物はモルタル塗りで、窓間の柱型に化粧材として煉瓦をあしらう。煉瓦が時代遅れの烙印を押され、モルタルで塗つぶされた時代背景を考えると興味深い。
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