2006年10月19日更新
下関市役所第一別館は、1923年に旧下関郵便局電話課分室として建設された。高架水槽のある塔屋にパラボラ屋根をあしらい、3階部分にアーチ型の繰り型をつけた意匠を施すほか、溝彫り(フルート)のある付け柱によって壁面を分割する。
これらは分離派建築会に特徴であり、この建物も分離派の建築家が手がけたらしい。しかし設計者は当時分離派の根城だった逓信省営繕課というだけで、人物は特定できていない。
分離派というのは当時のアバンギャルドだ。山田守設計の東京電信電話局のようにずば抜けて完成度の高い作品があった一方で、雑なものも多い。旧下関郵便局電話課分室は駆け出し建築家の模倣作という印象を受ける。しかし分離派のエキスが凝縮しているわけだから、近代建築史を語る上では価値がある。
いったん解体が決まったが、市民の猛烈な要望活動により保存の確約を得た。
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Simonoseki City Hall Annex One