2009年3月14日更新
煉瓦造の本体
増築部分 赤い矢印で指したところが煉瓦造の本体
昭和ビルは、三萩野の国道3号沿いにあった雑居ビル。探偵・興信所の「帝国調査」ほかが入居した。建物は地上4階の長方体。北九州市内に残存する煉瓦造のビルとしては最高層だった。
建物は増改築がはなはだしく、煉瓦造の本体は容易に窺えない状態になっていた。本体は白いペンキで塗り潰されたが、間隙や裏手の上層に赤煉瓦の壁面を覗かせた。街なかの煉瓦ビルはおおむねこんな状態で、倉庫や工場のように目立たない。この煉瓦造は安普請に囲まれて不憫だった。
詳細はなにも分からない。「昭和ビル」が煉瓦造の本体を指すのなら、年号が昭和に変わり、この場所が昭和町に区分されてそう遠くない時期の竣工だろう。「昭和ビル」が煉瓦造の本体よりも規模の大きい増築部分を指すのなら、竣工年は1900-20年に遡るのではないか。
2007年10月にひっそりと解体撤去。産業考古学専攻の庵田氏の調査も空振りに終わった様子で、結局、正体が判明しないままこの世から姿を消した。跡地には街なかに場違いな平屋のコンビニが建った。
2007年10月12日作成、2008年9月23日更新
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