2005年05月13日更新
八幡製鐵の二代目の本事務所は「鉄は国家なり」の総本山として製鐵所を見下ろす枝光の丘の上に築かれた。
八幡製鐵創業時の生産設備や建物はドイツから一式を輸入したものだったが、この頃には国産技術を誇るようになり、自らが開発した鉱滓煉瓦を建材として国家の原動力にふさわしい宮殿風の本事務所を建設した。
1990年に管理機能を八幡製鐵所総合センター(戸畑区)へ移した後も、建物は北九州市誕生の記念碑として保存するはずだった。しかし鉱滓煉瓦の劣化により現状維持も外観保存も不可能とされた。いや、時あたかもバブル景気の絶頂であり、近代化遺産を真摯に顧みる機運がなかった。あと数年残せれば情勢は一変したのではないか。
跡地はスペースワールド開業に伴い、北九州八幡ロイヤルホテルという板チョコ形のつまらない建物が立つ。
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Yawata Imperial Works Headquarters II