2008年10月5日更新
関門鉄道トンネルは、JR山陽線の単線並列式の海底トンネル。関門海峡大瀬戸の海底をくぐって下関市彦島江の浦町と北九州市門司区梅ノ木町を結ぶ。
関門海峡の横断で早鞆の瀬戸ではない場所を渡るのは関門鉄道トンネルだけだ。関門国道トンネル、新関門トンネル、関門橋はすべて海峡の最狭部となる早鞆の瀬戸を渡る。
鉄道トンネルは単線並列式、すなわち単線トンネル2本からなる。両者の間隔は約20m。海底部は土圧や水圧が加わるため円形断面で構成する。なお、門司駅と関門トンネルの間に山陽線と鹿児島線の交流・直流接続区間(無電区間)があり、電車はここを勢いよく通過しなければ立ち往生する。
関門海峡越えは橋も検討された。しかし時あたかも戦時下であり、橋は攻撃目標になるという理由と、トンネルのほうが工費が安く済むという理由からトンネルが選ばれた。1935年に着工し、第二次大戦初期の1942年に1本目が開通、終戦前年の1944年に2本目が開通した。
トンネルの掘削には、開削工法、ケーソン工法、圧気工法、シールド工法など当時の最新工法を採用したが、世界初の海底トンネルであり、31人の殉職者を出した。工事の延べ動員数は374万人。浸水が多く、年間1億円の維持費がかかる。
下り線(下関方)が土木学会のAランク土木遺産。「戦時中のためか全くの無装飾」と評された。関門鉄道トンネルは現役の戦争遺産でもある。
2007年9月27日作成
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Kanmon Railroad Tunnels