2006年05月21日更新
枝光橋
八幡製鐵鉱滓鉄道くろがね線は、新日鐵八幡(当時は八幡製鐵)専用の貨物鉄道線。母胎の八幡地区から市街地を経由して新鋭の戸畑地区へ至る。もともとは複線だったが、主な生産設備が戸畑構内に集約されて輸送量が減少し、現在は単線になった。1日に10往復程度の往来がある。
途中の丘陵住宅地を貫く宮田山トンネル(延長1179m、幅8.3m)の坑門が華麗な意匠で、戸畑口はヨーロッパの城壁風、枝光口はギリシャ神殿風。土木学会のAランク土木遺産。「時代錯誤的」と評価された。二つの坑門は河内貯水池の土木構造物に通ずるものがある。
枝光橋も近代橋梁として評価が高い。橋は2連の下路ブレースドリブタイドアーチと下路平行弦ワーレントラスの2本が隙間なく並ぶ。延長51.4m。あちらとこちらでは別の橋に見えて非常におもしろい。現在、鉄道はトラス橋を通り、アーチ橋にはパイプラインが通る。土木学会のCランク土木遺産。
鉱滓鉄道はかつて枝光橋でJR鹿児島線、県道八幡戸畑線、西鉄枝光線の上を越えて数百m先の宮田山トンネルに入った。現在は西鉄線が廃線となり、JR線も付け替えられたため、立体交差するのは県道だけだ。事情を知らないといやに大掛かりな橋に見えるが、往時は50m強の橋が必要だった。
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Yawata Imperial Works Slag Railways