2005年09月04日更新
旧共同漁業ビルは、洞海湾の戸畑港船溜りに面した旧共同漁業の拠点事務所。同社は後に日本水産と社名変更した。
日本水産は下関から拠点変更でここ銀座一帯へ移ってきて、さらに博多港の箱崎埠頭へ移転した。銀座にはいまも同社の戸畑工場と子会社の北九州ニッスイ(食品の製造・販売)、ニッスイマリン工業(船舶・作業機械類の修理請負)がある。
建物は戦前の国威高揚が背景にあり、全体的にいかめしい。角を切り落として塔状の玄関面を造り、垂直材で縦を強調する。屋上の隅には出っ張りを設けて空を突き刺す。
塔屋の上に立つのは超短波空中線の鉄塔、左隅に立つ棒は短波のダイポール型空中線、屋上に張りめぐらせた線は長波のロングワイヤー型空中線だろう。漁業基地らしい雰囲気だ。
竣工から70年が経過したが、いまだ現役事務所なのがすばらしい。現在は日本水産の人事部能力開発センターと北九州営業所、子会社のニッスイマリン工業が入居する。
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