ガゾーン関門北九州圏

2008年06月14日更新

日明渡船場線(日明工区、中原工区)

設計・施工
北九州市建設局道路部街路課(担当)
竣工・規模等
日明工区=1996年着工、2007年一部供用、延長1682m×幅員22~30m。事業費―。中原工区=2000年着工、2011年度供用予定、延長3098m×幅員22~30m、事業費123.50億円(工事費13.48億円、用地・補償費101.25億円、調査費4.77億円、事務費4.00億円)、計画交通量1万4000台/日
場所
北九州市小倉北区愛宕1―戸畑区新池3

自動車の目: 日明渡船場線の旧西鉄専用線区間

画像

バス専用線の工大入口バス停(2005年廃止)

あらまし

日明渡船場線は、大門三六線の小倉高前交差点を起点とし、若戸渡船戸畑渡場へ至る主要幹線道路。旧西鉄戸畑線跡の道路。日明工区は小倉高前から旧日明西口電停までの区間で、2007年に一部供用を開始した。中原工区はその先の旧幸町電停までの区間で、2011年度の供用予定。地元の要望を受け、バス専用線は2005年に規制解除されて一般道路になった。

西鉄戸畑線は1985年に廃止された。そののち専用軌道はバス専用線に転換されたが、道路全体としては標準幅員が22mもありながらバス専用線と側道に分離され、柵や段差で区切られうっとうしかった。道路の横断に制限があった上、歩車道の区別のない幅員7~8mの側道を一般車両が速度を落とさず走り抜け、交通安全上の問題もあった。

日明渡船場線の旧専用線区間の改築事業では、このやっつけ仕事の道路を4車線+両側歩道の標準的な幹線道路につくりかえて、大門三六線のバイパスとする。大門三六線は片側1.5車線と幅員が十分でなく、沿道に住宅や商店が密集していることから、通過車両を減少させて生活道路化するのが望ましい。日明渡船場線は交通量を倍増の1万4000台/日にする計画だ。

日明工区

日明工区は山陽新幹線の連続高架橋の交差部分からダイソー小倉工場までの4車線+両側歩道化がすでに完了した。沿道は移転補償で建ったらしい新築住宅が立ち並び、郊外然とした街並みができあがっている。久しく通らないうちにがらりと風景が変わり、「ここ、どこ?」という感じだった。

入口の小倉高前から山陽新幹線の連続高架橋までは工事に入っていない。入口を後回しにしたのは、土地の収用が終わっていないことに加え、中原工区が暫定2車線の現段階で過度の車両流入を防ぐ狙いがあるのではないか。板櫃川に拡幅分の橋を架け始めれば、供用は間もなくだろう。

中原工区

中原工区は旧専用線と旧路面電車の区間からなる。旧専用線区間は、小芝三丁目バス停から出口の三六までを除けば、仮造成が済んで供用後の街並みが窺えるようになった。旧路面電車区間はすでに4車線+両側歩道化が完了しており、今回の街路事業では工事の対象外だろう。

沿道の中心となる工大入口バス停付近(JR九州工大前駅界隈)は、バス専用線のころから歩道に舗装用ブロックを敷いたり緑化に励んだりと金をかけていたが、素地が悪すぎてどうにもならなかった。今回の標準化により、以前の雑然とした場末風の景観が三段階くらい向上したように見える。

小芝3―三六間は旧専用線と側道で高低差があり、これをどう克服するかが悩ましい。側道に盛土して段差を解消すれば、道路北側に面した家屋がのり面の下に隠れ、住環境が著しく悪化する。もともと段差が存在した場所だ。大掛かりな工事をしなくても、都心方面と若戸方面で段差をつけてよいのではないか。

参照記事(他サイト)
公共事業再評価調書 日明渡船場線(中原工区) 街路事業 - 北九州市
関連項目(ガゾーン内)
大門三六線(2002年工区) - 大門の旧電車通りとJR日豊線を跨ぐ陸橋
大門木町線 - 西小倉駅南口―厚生年金会館北間の拡幅
小倉駅大門線 - 小倉駅南口から火の橋を渡って大門へ抜ける道路
砂津長浜線 - 砂津からJR線をトンネルで抜けて国道199号に至る道路
JR九州工大前駅 - 九州工業大学の最寄り駅。元の駅前は「新中原」。

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