2009年12月8日更新
旦過第一地区は、老朽化した旦過市場の市街地再開発事業。魚町四丁目の施工区域1万5000㎡に、市場が入る低層の商業棟、住宅・商業・業務施設からなる高層棟、数百台収容の駐車場棟を建設。延床面積4~5万㎡。城下町を主題とした外観で統一する。市場の新築費用は地上30階以上となる高層棟の収益で捻出しようと企てた。
2002年内に北九州市の都市計画を受け、 2003年に再開発組合を設立、2004年度に着工、2007年の完成を目指した。しかしコムシティ破たんにより再開発事業に対する疑念が生じ、2004年7月に計画を正式に白紙撤回した。
関係者はこの計画を白紙撤回しただけで、再開発自体を諦めたわけではない。旦過市場は戦後の混乱期に成立し、老朽化に加えて防災上の欠陥が著しい。戦後の闇市そのままの猥雑な佇まいは全国に信奉者が多いが、市場はもはや物理的な存亡の危機にある。この街区は次の10年はもたない。
施工区域は権利者が多く、費用負担をどうするかで話が紛糾してまとまらない。しかし計画が頓挫した2002年ごろとは打って変わって景況は好転した。不動産投資ファンドを活用するなどの新たな資金調達の手法も出てきた。周辺街区では次から次へとタワーマンションが建設されるなど、状況の変化も大きい。
新しい計画はまだ具体化しないが、実現へ向けた水面下の動きはあるようだ。
2005年12月9日作成
©2010 ガゾーン 転載自由。著作権は関門通信またはその情報提供者に属します。
Tanga Quarter One Urban Renewal Project