2007年11月29日更新
門司坑門 写真提供 網屋横筋
門司入口手前の渋滞の列
関門国道トンネル(正式名「関門隧道」)は、関門海峡の最狭部となる早鞆の瀬戸を横断する国道2号の海底トンネル。開通から半世紀が経た現在も、下関市と北九州市を結ぶ大動脈として不動の地位にある。
1939年に着工し、2年後には調査用トンネルが通じたが、その後の戦争により工事施設の大半が戦災で消失し、工事は長らく中断して工期は21年に達した。当初は人間が削岩機で掘り、松の木で岩盤を支え、コンクリートで固めてゆく在来工法だった。
海底トンネルは土圧や水圧が加わり危険なため、山岳トンネルのような半円形の断面ではなく、力学的に安定した円形断面でつくる。関門鉄道トンネルも円形断面だが、こちらは単線並列式ではなく一つの大きなトンネルだ。円形断面だと道路の下に空間が余るため、これを有効利用して車道の下に歩行者・自転車用の人道を通し、上下2層構造になっている。
「海底部の延長134.5mにおよぶ断層破砕帯は、逐次逆巻き工法を採用、下関側の陸上部の風化土砂層273mには、わが国初めてのルーフシールド工法を採用した」(北九州市の土木)。
人道は壇之浦(関門橋下関側主塔横)と和布刈(関門橋門司側主塔横)に出入口を設ける。トンネル面まではエレベータで上り下りする。出入口が市街地から離れているから実用性は皆無だが、内部は洞窟と同じで年中快適なため散歩者が多い。1日の通行人数は808人。歩行者は通行無料。自転車は20円。
車道は料金徴収期限を終える直前に「特別な事情」が設定され、現在も「維持管理料」と称して通行料金を徴収する。収益率が全国でも上位にある道路を手放したくないのは分かるが、国が約束を反故にするのはいかがなものか。
関門国道トンネルの1日の通行台数は3万3680台。4車線ならまだしも、2車線でこの通行量だとひねもす夜もすがら渋滞していることになる。実際、朝夕は海峡の反対側まで渋滞の列が伸びて、対岸へ行くのが億劫になる。
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Kanmon Highway Tunnel