ガゾーン関門都市圏

2010年3月31日更新

西日本シティ銀行門司港支店(撤去)

設計・施工
不詳
竣工・規模等
1951年竣工、2008年解体撤去、RC造、地上2階
場所
北九州市門司区港町1-20
画像

西日本シティ銀行門司港支店 2005年6月

あらまし

西日本シティ銀行門司港支店は、1951年に三井銀行門司支店(?)の二代目店舗として建設された。三井銀行の撤退後は福岡相互銀行門司支店が入居、同行は1989年に普通銀行に転換して福岡シティ銀行となり、2004年に西日本銀行と合併して西日本シティ銀行になった。

建物は戦前から1970年代まで続いた銀行支店建築の系譜上にある。外壁は石造を模したモルタル塗りで、1階に大きな縦長窓、2階に正方形の窓を穿ち、壁面を分割する柱型を強調する。玄関は表通り側と区画道路側の二面にある。交差点の角をばっさり切り落としながら、角に玄関を設けず壁面とした処理が落ち着かない。二つの正面が互いに顔をそむけているようだ。

基本形は付近にあるマリーゴールド門司港迎賓館(1950)とよく似る。円柱でははく柱型を用い、胸壁の装飾をなくした。あちらは2階の窓が大きいが、こちらは1階の窓が大きい。左隣の建物と見比べると3階分の高さがあることが分かるが、上から押し潰したように平べったく、浮き足立った凛帆樓とは対照的に座りがよい。

解体撤去

建物は2008年に解体撤去された。北九州で預金量首位の西日本シティ銀行が門司港レトロに唾を吐き、大切な戦後遺産を保存活用の検討すら行わず破壊するとはよもや思わなかった。山口銀行が門司支店をぴかぴかに磨き上げたのとは対照的だ。しょせんは福岡の銀行か。ひどくがっかりさせられる。

2008年2月26日作成、2010年3月31日更新

資料

参照記事(外部サイト)
なし
関連項目(ガゾーン内)
明治屋門司営業所 - 明治の大家、曾禰達蔵が設計した煉瓦造。撤去。
大分銀行門司支店 - 最初期のRC造。門司港最古の銀行建築。撤去。
門司信用金庫本店 - トンネル風の玄関が特徴的な信金本店。撤去。
旭湯 - 大理石の壁や御影石の床、黒御影石の円形浴槽。撤去。
マリーゴールド門司港迎賓館 - 戦後に流行した華麗な石造風の銀行建築。

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