2007年05月09日更新
港町二番館 凛帆樓は、地元企業のダイゼンアートメッセが経営する装飾品店。看板には「木とランプと布の館」と書いてある。1階は輸入家具や照明ランプ、インテリア小物雑貨の店、2階はアートギャラリーと茶館。
建物は福岡銀行門司支店として建設された。福岡銀行は20数年後に道路向かいに支店を新築して移転し、その後は日本船舶通信ビルとして利用した。しばらく空家だったが、2004年にダイゼンアートメッセが1年がかりで内部を改修した上で凛帆樓を入れた。外装には特に手を加えなかったが、玄関が重厚な木材の両開き扉になったほか、窓がステンドグラスになった。
戦後の一時期に流行した和風ルネサンスの一種だろう。外観は石造りを模したモルタル塗りで、隅の部分を丸めて二つの対称的なファサードを配し、壁面にはドリス式の円柱を飾る。2階の窓はたいへん大きく、足元から天井までの大きなガラスをはめ込む。軽快さを演出する一方で、装飾を施した高い胸壁を被せ、重厚さを加えて全体を引き締めた。
門司港はレトロ事業により街の魅力が高まった結果、古い建物を撤去してマンション建設に乗り出す事例が目立つ。凛帆樓は古い建物を民間業者が再生した稀有の事例だったが、残念ながら商売がうまくゆかなかった。2007年6月にはハウスウエディング用のレストランに改装された。運営はダイゼンから建物を賃借した熊本の業者だという。
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