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2005年4月14日更新

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平尾台 広谷台

天然記念物平尾台から中峠を越えて少し下りた場所。南の周防台、西の四方台、東の広谷台に挟まれた谷間に小さな湿原が広がる。

中峠

鬼の洗濯板 Oni-no-Sentakuita (Devil's washboard)
中峠のやや手前にあるカレンフェルト(溝状の微地形)。溝の北側斜面に石灰岩がびっしり群がり、鬼が洗濯物を擦るのに最適なことからいう。しかし海辺や湖畔なら納得できても、高原で「洗濯板」という命名は無理があろう。(04-06)
中峠 Nakatôge (The Middle Pass)
北の岩山(標高549メートル。四方台に連なる)と南の権現山(標高558メートル。周防台に連なる)の間を抜ける峠。茶ヶ床と広谷を結ぶ。峠の標高は約490メートル。茶ヶ床から60メートルほど登り、広谷へ十数メートル下りる。道路(平尾台支線林道)は車1台分の幅員しかなく、遠くに対向車が見えたら最寄の離合帯で待機するのが暗黙の了解事項である。もっとも対向車に出会うことは滅多にない。(04-06)
龍ヶ鼻を望む Ryûgabana Nose
平尾台は南北に長く、東西は狭く急壁をめぐらす。中峠付近から南を望むと、東西がばっさり切れ落ちて台地が空に浮かんで見える。夕景の明かりは自然の郷で、奥の台形が平尾台の南端・龍ヶ鼻(標高680メートル)。平らな山頂は香春岳のように採掘したのではなく、自然の地形。途中に鉱山があって歩いてゆくのもままならず、よほどの登山愛好家でなければ知らない謎の台地。旧国道322号金辺峠から登山できるそうだが、相当に険しいという。(05-04)

広谷

広谷台 Hirotanidai
平尾台の中では高所になる。標高は道路面で約470~520メートル。阿蘇の火砕流に舐められて台地が砕けた場所で、石灰岩は燃え尽きて見当たらない。中峠の北側は行楽客にはあまり知られていない。(04-05)
平尾台支線林道 Hiraodai Branch Path
平尾台林道から四方台、広谷、中峠、茶ヶ床を経由して見晴台へ抜ける支線。広谷を通る道路は地図を見るといくつかあるように記載されているが、車道はこれ以外にない。幅員は1車線。数百メートルごとに離合帯を設ける。見晴台からNTT業務道路入口まではおおむねアスファルト舗装だが、そこから先は未舗装で路面の損壊が著しい。なお、このページの写真に写る道路は、アスファルト舗装なら支線林道、コンクリート舗装なら業務道路(下記)である。(05-03)
広谷湿原 Hirotani Wetland
サギソウ、ノギソウ、ノハナショウブなどの湿原性の植物が自生する小さな湿原。環境庁が絶滅危惧種に指定する植物も含まれるという。2002年の野焼きで延焼し、観光用の木道が焼け落ちた。損害額は約1000万円。(04-05)
鬼の唐手 Oni-no-Karate (Devil's Blow)
8万年前の阿蘇の大噴火により混入したらしい縦割れ溶岩。中峠を下ると右手に岩の側面が見える。平尾台の石灰岩は大理石化して丸いので、このひび割れた溶岩は素人目にも異質だと分かる。鋭く尖った岩の多い秋吉台であれば区別しづらかったろう。岩は落盤しないように杭を打ち込んであり、おっかなびっくり岩場に立ってそれに気づいたときは妙に興ざめした。直下にある滝不動との高低差は約70メートルある。(04-06)
滝不動 Taki Hudô
「鬼の唐手」の直下にある小さな滝壷。小さな森を形成する20メートルほど窪んだドリーネの半ばに源泉があり、岩一つぶん落ちて岩盤窟の岩の割れ目から地下へ消える。滝壷の奥は岩も木もべっとり苔むしてやや気味が悪い。(05-06)
青龍窟 Seiryûkutu Cave
広谷台東山腹の洞窟。洞口の奥に祠があり、石仏や青龍大権現豊玉姫を祭る。洞窟は迷路状で、支洞が無数にあるという。長さ2000メートル以上、高低差70メートル以上。国の天然記念物。観光洞ではない。(04-03)

平尾台無線中継所

NTT業務道路 NTT Private Road
平尾台支線林道の三叉路からNTT平尾台無線中継所へ至る引き込み道路。延長数百メートル。幅員1車線。コンクリート舗装。三叉路からは直進で、林道はUの字に折れ曲がって四方台の斜面を登る。最後のカーブを曲がったあたりからは京都平野(行橋市)の全景と周防灘がきれいに眺められる。(05-04)
NTT平尾台無線中継所 NTT Communications Relay Station
NTTコミュニケーションズの無線中継所。上記道路の目的地。無人施設で周囲に柵をめぐらす。鉄塔はパイプラーメンタイプ。電波は西は皿倉山、南は八面山に中継すると思われるが、その他の方面は不明。(05-03)
九州電力平尾台無線中継所 Kyûsyû Electric Power Relay Station
NTT横の丘の中腹にある九州電力の無線中継所。無人施設で周囲に柵をめぐらす。鉄塔はそのへんにある送電鉄塔そのものだが、高さがあって平尾台自然の郷あたりからも頂上部が見える。九電鉄塔の丘を数分かけて歩いて登ると、北九州都心部から周防灘、京都平野の眺望が開ける。住所は苅田町。(05-03)
林野火災殉職者慰霊碑 The Cenotaph of 1977 Fire Victems
NTT正門反対の階段を登り、四方台と偽水晶の尾根伝いを通る自然遊歩道へ行き着いたあたりにある。平尾台はこの尾根が境界線であり、防火帯を経て北斜面は林野に変わる。尾根からの眺望はよく、北九州都心部から下曽根、新門司にかけてが見晴らせる。NTT正門前からは徒歩2~3分。慰霊碑は1977年3月25日に発生した大火災を偲ぶ。この火災では消防職員5人が殉職した。(05-04)

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