2010年4月9日更新
黄金商店街中央通り入口 奥の集合住宅1・2階がダイエー・グルメシティ
黄金商店街アーケード内部
黄金商店街(黄金商店連合会)は、二つの市場と三つの商店街の計158店舗で組織する近隣型商店街。国道3号の南に並行する区画道路に延長約100mのアーケードがあり、これを横軸としてH字形の商業地を形成する。人がすれ違うのがやっとの狭い路地にも小さな店が軒を連ねる。俳優・草刈正雄の地元。
国道3号沿いにダイエー・グルメシティ(24時間営業)、マルショク、こがね市場があり、黄金町バス停後ろの迷路のような横丁を抜けるとアーケードへ行き当たる。食料品と日用品が中心の庶民的な個人商店ばかりで、チェーン店の類いもない。気楽にぶらぶら飲み食いしながら物見高く歩ける場所だ。
昭和レトロな商店街は全国的に絶滅の危機にあるが、黄金商店街は全振連の「元気のある商店街100」に選ばれた。黄金町は近隣型商店街が商圏とする半径1.5キロの全域が高密度の市街地で、西日本(中四国九州)で屈指の人口密度を誇る。小倉北口のような定住者がいない場所と比べると恵まれている。
周辺の商業集積に対抗するため、中央通りの商店街を中心に第1期のアーケードが計画・設置され、これにより一部の賑わいを取り戻した。しかし、昭和60年前後にはスーパーや大型店舗の出店攻勢が激化したため、平成元年にアーケードを改装し、近代的な商業集積を形成した(全振連)。
黄金商店街の入口はおもしろい。開口部は幕を下ろして両翼の片側式アーケードと高さを揃えてあり、およそ商店街らしからぬ佇まいを見せる。日差しから生鮮品を守る必要のある市場そのものだ。わたしがこの重苦しく垂れ下がった幕を初めてくぐったときは、一瞬なにがなんだか分からなくなった。
すなわち、垂れ下がった幕の奥には裸電球の灯る暗い生鮮品市場があると信じて疑わなかったからで、まさか内部がドーム型アーケードの商店街だとは思いもよらなかった。アーケードは天井が日差しを通す上に延長が短く、入口の暗鬱な表情とは打って変わって明るい。
アーケードは都心の魚町銀天街が見本だろう。魚町を師と仰いだアーケードは幅員が狭いのが特徴だ。人通りの多い魚町では息苦しさを感ずるが、ここでは適度な囲まれ感を演出して好もしい。撮影日は祝日の昼下がりで1/3が店を閉めているが、近隣型の商店街は休日よりも平日のほうが賑やかだ。
2006年2月4日作成、2008年3月13日更新
©2010 ガゾーン 転載自由。著作権は関門通信またはその情報提供者に属します。
Kogane Arcade