ガゾーン関門北九州圏

2006年04月02日更新

グリーンモール(リトル・プサン)

用途地域等
商業地域、建ぺい率80%、容積率600%
現況
下関最大の商店街。朝鮮系市民が経営する零細商店が多い
場所
下関市竹崎町2丁目付近
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あらまし

グリーンモールは、下関駅東口から北の上条町へ伸びる下関市最大の商店街。JR山陽線東側に並行する約800mの2車線道路の歩道に簡易な片側式アーケードを設ける。核になる大型店や施設がなく、個人商店ばかりが連なってこれだけの規模になると壮観だ。

グリーンモールは戦後混乱期に線路跡地にできた闇市を発端とする。現在の沿道型商店街になったのは1976年で、下関市が下関駅周辺の再開発事業の一環として、シーモール下関(1977)の建設に先立ち、下関東口から上条交差点までの延長600mに幅員20mの買物公園通りを整備した。

道路の幅員は現在の基準からみれば十分とは言えないが、「公園通り」の名に相応しく、歩道を緑化して多数の大型彫刻を飾る。宇部もそうだが、山口県の都市は彫刻が多い。緑化のやりすぎに関してはよくないのではないか。これでは道路が歩道―車道―歩道に三分割され、面としての賑わいが生じない。

朝鮮人街

グリーンモールは在日朝鮮・韓国人や日本に帰化した朝鮮系市民が経営する店舗が多いことで知られる。「韓国の民族衣裳・食材・雑貨・焼肉店など異国情緒あふれる店をはじめ、ホテル、遊技場、コンビニ、ブティック、喫茶店、食堂など200店あまりの商店が軒を連ねる」(しものせきナビ)。

道端には関釜フェリーでやってきたらしい韓国ナンバーの韓国車がさりげなく路上駐車し、異国情緒を楽しめる。表通りから裏へ入ると、ハングルを掲げた免税店などもある。横浜や神戸にある外国人街は観光地化が甚だしく、わざとらしすぎて鼻白む。ここは生活感があり、アメリカの都市部にある外国人街のようだ。

町並みも独特だ。中小ビルが隙間なく立ち並ぶ表通りは日本とは思えない。裏通りに所狭しと立ち並ぶ違法増築だらけの戦災復旧アパートは、「高さがあればまるで香港」(知人の弁)のような雰囲気だ。市営長門町駐車場はそんな老朽アパートの地下にある。半ば朽ちた狭いスロープを下りて地下へ潜るのは、お化け屋敷に入るような楽しさがあった。

下関商工会議所は他都市との差別化を図るため、グリーンモールをリトル釜山と位置づけ、より韓国色を前面に打ち出したまちづくりを行ないたい考えだ。ただ、日韓には過去の難しい経緯があり、いまだ地域住民の全面的な理解と協力が得られる状態には至っていない。

グリーンモールは完成翌年に開業したシーモール下関の影響を受けて、またたく間に廃れた。下関最大の商業地とは言っても、その役割は果たしていない。異国情緒を売り物にすれば、たとえ観光客を呼び込めなくても、関門200万市民にとって特別な場所になる。今後の取り組みに期待したい。

参照記事(他サイト)
近隣商店街 - HOTEL38 下関
関連項目(ガゾーン内)
長門市場 - 戦後、朝鮮系市民たちが中心となって起こした市場

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Green Mall (Little Busan), Simonoseki